第5章 ベートーヴェンと第九に親しむ




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第4節 オーケストラ・声楽の規模と配置


第5章 ベートーヴェンと第九に親しむ

編成については、はっきりとスコアに書かれているが、その規模や配置に関する資料は残されていないので、初演については、想像の域を出ない。

ベートーヴェンのピアノの弟子でもあったルドルフ大公に宛てた『交響曲第7番』と『交響曲第8番』の上演に関する手紙の中で、ベートーヴェンは「第1、第2ヴァイオリンは少なくとも4名ずつ」と要求しているが、当時は貴族の邸内での試演なので規模が小さいのは当然である。よって『第九』の初演の規模も小さかったという見方もある。

ところが、ベートーヴェン研究者であるA.W,テイヤー(1817〜97アメリカ)は、1814年ウィーンのベートーヴェン演奏会では、第1、第2ヴァイオリン各18、ヴィオラ14、チェロ12、コントラバス17、コントラファゴット2が用いられたことを伝えているので、必ずしも『第九』が小編成とは言い切れない。

近代の『第九』の編成は次のとおり。弦楽器は第1ヴァイオリン16、第2ヴァイオリン14、ヴィオラ12、チェロ10、コントラバス8。木管楽器はピッコロ1、フルート4、オーボエ4、クラリネット4、ファゴット4、コントラファゴット1。金管楽器はホルン4、トランペット2、トロンボーン3。打楽器はティンパニ2、大太鼓1、シンバル1、トライアングル1。ただし編成や配置は指揮者の考えで変動する。

では合唱団はどうだったろうか。ベートーヴェンの『第九』初演が近代的な編成に近ければ、各声部20〜25人(合計100人弱)と言われている。またシューベルトの友人も『第九』の合唱に参加している話が残されていることから、やはり今と同様音楽好きなアマチュアが多数参加していたとみられている。同様オケにもプロと腕のいいアマチュアが初演のためにかき集められた。

オーケストラの配置について、当初はオペラ用のオーケストラピット内での演奏だったので、舞台に向かって左手前に第1ヴァイオリン、右手前に第2ヴァイオリン、左中ほどにチェロ、右中ほどにヴィオラ、チェロの左後ろにホルン、チェロの右後ろからヴィオラの後ろが木管楽器、その後ろが打楽器、左後ろにコントラバス、右後ろに金管楽器、舞台上に合唱団、ピット内の指揮者前にソリストとなっていた。これが現代の配置になったのはピットからオケが出て、ストコフスキー(1882〜1977)の提唱で鍵盤楽器の音域と逆順で並び替えられ、合唱はSATBのところを男女比の都合でアルトを右へ移動させた。


ベートーヴェン・ルネッサンス 音楽之友社
ベートーヴェン・ルネサンス クラシック読本(音楽之友社)

参考文献

  • つべこべいわずにベートーヴェン 砂川しげひさ 東京書籍
  • ベートーヴェン・ルネサンス クラシック読本 音楽之友社
  • ベートーヴェン畑山 博
  • ベートーヴェン大事典(平凡社)/ベートーヴェンへの旅(新潮社)
  • ベートーヴェン(河出書房新社)/ベートーヴェン(偕成社)
  • 別冊太陽56('86)(平凡社)/Oh Freude!(東京音楽社)

『第九』のみならず音楽は、同じ曲の演奏を聴いているのにやはりすべて違います。同じ楽譜を使っても、同じオーケストラを使っても、はたまた同じ指揮者ですら毎回違うのです。

高崎第9合唱団も毎年違う演奏会を行っています。今年の演奏会もここに集う仲間と演奏会にきてくださった聴衆だけのものとなるはずです。この一度しかない演奏会の感動は、きっと来年からも新たな歓喜を求めて練習に参加する力となるでしょう。決して繰り返してはいない、常に新たなる挑戦と夢を追い求めているのです。

『第九』は、ベートーヴェンの人生に例えられます。しかし、『ベートーヴェンについて』をとおして、ベートーヴェンには『歓喜』がさほどなかったように感じられます。彼の人生は、投げ出すことこそなかったものの、常に努力と苦難へと立ち向かっていたと感じられます。

わたしたちは、ベートーヴェンに『歓喜』を感じさせたいと思います。『歓喜』を欲しているのは、ベートーヴェンのみならず全世界の人々であり、そしてわたしたちなのです。わたしたちの『第九』は、わたしたちが歌い、そして歌い継がれていくことにより、永遠のものとなり、それこそが『歓喜』そのものなのです。

おお、友よ!この調べではない!もっと快い、歓びに満ちた調べを歌いはじめよう!

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