オリジナル演奏曲 クリスマスメドレーのあゆみ

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クリスマスメドレー曲について

メドレー曲・・・山本直純氏の発案、オリジナル編曲楽譜

 高崎第九合唱団の毎年の演奏会では、「第九」のほかに「メドレー曲」も歌います。メドレー曲は、高崎第九合唱団のオリジナル楽譜です。世界で唯一、オーケストラと私たちだけが奏でることのできる合唱曲です。
 1987年、高崎第九合唱団で指揮を振る山本直純先生が、クリスマス・キャロルを編曲し、演奏してくださったのが始まりです。(第14回演奏会1987
それから毎年、多彩なメドレー曲が歌われてきています。あらゆる音楽性と発展性を学び、クラシックの大曲に挑む原材料になっています。
 昨今、当団のように第九の前座に合唱曲を取り入れるところも多くなりました。しかし、前座がオペラや宗教曲のような大曲ではいけません。第九がおろそかになり、第九のための練習にはなるわけがないからです。
 著名な大作曲家の合唱曲では、その曲と作曲家の理解と飲みこみに、第九と同様の膨大な時間を割かなければなりません。もし、その努力を惜しむのなら、前座の合唱曲に意味はありません。
 私たち高崎第九では、毎年のように歌えるもの、コンサートがはじめての方にでも楽しめるもの、という観点から、ヘンデルのメサイアから「ハレルヤコーラス」と、毎年違う編曲によるクリスマスメドレーを練習・演奏しています。
 私たち高崎第九の目標の一つには「地域文化の振興」があります。より多くの方々にコンサート会場へ足を運んでいただき、音楽や合唱に興味を持ってもらい、群馬交響楽団や群馬音楽センターのこれからの発展と改善に役立つよう努めなければなりません。
 そのためには、第九の前座は、自己満足になりがちな大曲ではなく、オーケストラの奏でる音に馴染んでもらい、合唱が身近であることを感動とともに体得していただける曲である必要があります。
 合唱団の運営委員会で徹底的に議論を尽くし、プロの編曲家とプロの指揮者の力と経験によって、高崎第九合唱団の演奏会は催されるのです。


♪高崎第九合唱団の4つのクリスマスメドレーについて  数字は演奏会回数(西暦)

クリスマスキャロルメドレー1
山本直純編曲「クリスマスキャロルメドレー」14('87)、24('97)、28('01)、29('02)、36('09)

  1. もろびとこぞりて(賛美歌112)
  2. 神の御子は今宵しも(賛美歌111)
  3. ああベツレヘム(賛美歌115)
  4. 荒野のはてに(賛美歌106)
  5. きよしこの夜(賛美歌109・作詞:ヨーゼフ・モーア/作曲:フランツ・グルーバー)

クリスマスメドレー2
富澤裕編曲「クリスマスメドレー2」 22('95)、30('03)、34('07)、37('10)、41('14)

  1. White Christmas(作詞作曲:Irving Berlin)
  2. サンタが街にやってくる(作詞:H.Gillespie/訳詞:カンベタカオ/作曲:J.FredCoots)
  3. O Holy Night(賛美歌2-219・作詞作曲:A.Adam)
  4. ママがサンタにキスをした(作詞作曲:Tommie Conner/訳詞:新田宣夫)
  5. 赤鼻のトナカイ(作詞作曲:Johny Marks/訳詞:新田宣夫)
  6. ジングルベル(作詞作曲:James S.Pierpont/訳詞:宮沢章二・音羽たかし)
  7. きよしこの夜(賛美歌109・作詞:ヨーゼフ・モーア/訳詞:由木康/作曲:フランツ・Gruber)

クリスマスメドレー3
富澤裕編曲「クリスマスメドレー3」 26('99)、32('05)、38('11)、42('15)

  1. いざうたえ(賛美歌108)
  2. サンタクロースがやってくるHere Comes Santa Claus(作詞作曲:O.ホールドマン)
  3. おめでとうクリスマスWe Wish You A Merry Christmas(イギリス民謡)
  4. まきびとひつじを(賛美歌103)
  5. ウィンター・ワンダーランドWinter Wonderland(作詞:D.Smith/作曲:F.Bernard)
  6. きよしこの夜(賛美歌109・作詞:ヨーゼフ・モーア/作曲:フランツ・グルーバー)

クリスマスメドレー4
富澤裕編曲「クリスマスメドレー4」 31('04)、35('08)、39('12)、43('16)

  1. そりすべりSleigh Ride(スキャット/作曲:Leroy Anderson)
  2. もみの木(ドイツ民謡・訳詞:中山知子)
  3. ひいらぎ飾ろう(イギリス民謡・賛美歌2-129)
  4. 主よ人の望みの喜びよ(Kantate Nr147・作詞:Martin Jahn/作曲:Johan Sebastian Bach)
  5. きよしこの夜(賛美歌109・作詞:ヨーゼフ・モーア/作曲:フランツ・グルーバー)
♪クリスマスメドレー4「主よ、人の望みの喜びよ」について
【ソプラノ・ピアノ伴奏 赤羽その子】
Johan Sebastian Bach バッハ(1685-1750) 作曲"Jesu bleibet meine Feude"
*この曲は、一人歩きして有名になっている感があるが、もともとはカンタータ147番"Herz und Mund und Tat und Leben" <心と口と行いと生きざまは> 第二部・終曲(第10曲)のコラールで、同じカンタータ147番の第一部の終わりにも(第6曲)同じメロディが違う歌詞で使われています。
*原曲は、ワイマール時代に手がけられた待降節用のカンタータBWV147a。この有名なコラールはライプチッヒでの演奏のための変更時に加えられました。ちなみにこのコラールは、「マタイ受難曲」のペテロの否認の後のアルトのアリア『憐れみたまえ』の直後に歌われているものと同一です。
*マリアのエリザベト訪問の喜ばしい情景を人間の罪深さと比較し、イエスへの愛と讃美を歌っています。
*歌詞はマルティン・ヤーン作の<Jesu Meiner Seelen Wonne>の第6節と第16節をとっています。
*カンタータ自体のテキストは「イザヤ書11章、1-5節とルカによる福音書1章、39-56節です。
*バッハのカントル就任1ヶ月後の1723年7月2日(32歳の時)にライプツィヒで初演されています。
<歌詞大意>イエスはわが変わりなき喜び、ゆえに私はイエスを離さない
※ 「BWV」とは  ドイツ語の「Bach Werke Vezeichnis (バッハ作品目録)」のイニシャル (イギリスのバッハ研究家シュミーダーにより編集された)です。バッハの作品は作曲年代が不明のものがたいへん多いので、他の作曲家のように 作曲年代順に番号をふることは困難と判断し全作品をジャンル別に整理し番号を付与したところが特徴となっています。
  1. カンタータ等(BWV1-524)
  2. オルガン曲等(BWV525-771)
  3. クラヴィーア曲等(BWV772-994)
  4. リュート曲(BWV 995-1000)
  5. 室内楽曲(BWV1001-1040)
  6. 管弦楽曲・協奏曲(BWV1040-1071)
  7. 特殊作品(BWV 1072-1087)
●「バッハ」はドイツ語で「小川」という意味だそうです。
  ベートーヴェンは「バッハは小川ではない、メーア(海)より偉大だ。」と語りました

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