承徳市とはどんなところ?
中華人民共和国河北省の地方都市、総面積は約4万平方キロ、総人口は高崎市の約10倍の340万人。北京の北東250km先にあります。明清の昔から天子の避暑地として、夏はこの地で政務が執られました。1994年、天子の避暑山荘と外八廟が世界遺産に登録され、一躍世界に知られるようになりました。日本と中国との不幸な時代には、「満州国」の西南部に位置し、熱河省と言われていました。
音楽は世界共通語!!
よく、国際交流の手段は三つあると言われています。言語、スポーツ、音楽(芸術)。私達、高崎第九合唱団は30年以上培ってきた音楽という共通語を大切にし、地球市民の立場で交流を一歩一歩、進めています。
承徳市の学生と合唱!!
会場となった承徳第一中学校(日本の中学・高校相当)文体館ホールは、学生と市民で埋まっていました。伴奏は河北承徳市歌舞団。高崎市歌や赤とんぼ、ソーラン節など日本語の歌を7曲歌い、最後に中国民謡「草原情歌」を当在校生と中国語で合唱しました。
万里の長城で合唱!!
山の頂上から隣の山の頂上へと止めどもなく続く「万里の長城」。人の一生の時間など消え失せるような悠久の歴史をたたえた万里の長城で、ウイグルやカザフスタンで生まれた中国民謡「草原情歌」を歌いました。長城を築造した人たちに思いを寄せれば、「海の向こうの異民族=日本人」が大陸の民謡を歌うとは、誰も想像ができなかったことでしょう。今まで、気の遠くなるような長い間、民族間での戦い、国同士の戦いがありました。平和はそれだけ貴重です。どこでも歌が歌えることは平和です。平和であることで歌が歌えます。地球上のあらゆるところに、この平和と歌のサイクルを広めたいものです。
