おめでとう! あいさつその1

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高崎第9合唱団 団長(当時)  斉藤 民


 高崎第9合唱団が描いていた大きな夢、その夢を実現し晴やかに無事に任務を果たしてきてくださいました皆様に先ずもって、「おめでとう」を申し上げます。ハイデルベルク市との交流、そして演奏とすべて立派な成果をあげてくださいました事を有難く厚くお礼申し上げます。
 夢にまで見たドイツ行きが終わってしまった今、皆様の心の中に無事に成し遂げたという満ち足りた満足感と色々の旅の思い出が過去のものとして心の中を去来している事と思います。
 高崎第9合唱団が結成された当時、誰がこんな大きな夢を見ていたでしょう。とにかく初心者が大部分の合唱団で、第9が歌える様にするには一区切り一区切り口伝えで、かみしめるように毎週同じ事をくり返しながら練習したものでした。果たして12月に第9の演奏会ができるのだろうかと初舞台は不安で一杯であった事を今さらのように思い出します。
 それから毎年根気よく同じ事をくり返しながら5年目に早、安定したステージが持てるようになりました。この頃からちょっとしたトラブルがありましたが、何をおいても第9を歌いたい合唱団員を最優先に考え、迷惑をかけない様にと我々指導者の問題としてかなりの紆余曲折を経て、とにかく10周年記念にはNHK交響楽団と演奏してみたいというこれも飛躍した目標でしたが、高い目標のもとにまっしぐらに練習を重ねてまいりました。団員の皆さんの熱の入った強い団結力とご協力、そして市民の皆さんの特別なご厚意をたくさんいただき10周年のNHK交響楽団との演奏は見事に成功いたしました。
 この大成功の勢いに乗り15周年記念には、是非ベートーベンの生誕地のドイツへ行って第9を演奏しようではないかと、とてつもないイベントを掲げたのでした。今でこそ国際交流も盛んになり、たいして特別な催しではないかしれませんが、その当時はまだ国際交流の波も少なかった頃でしたので、たくさんの方々から「本当に5年後にはドイツへ行くのですか。」と珍しそうに聞かれたものでした。
 しかし夢は大きく高く、掲げた以上は実現する責任があるわけで、実現させるよう努力をするところに進歩があるのだと言いながらも、15周年が近づくにしたがって大丈夫かしらという不安も多少ありました。実行委員会ができて、皆さん幹事の方々も種々の試行がくり返されていたようでしたが、幸いの事に今回のハイデルベルク行きがおぼろげながら見通しがついてまいりました時は、まだ未解決の種々の条件が残ってはおりましたが、ほっといたしました。
 リーダーシップをとって下さった実行委員の皆さんの涙ぐましいご努力と、ハイデルベルク市との緻密な事前の交渉等、本当に大変だった事と改めて厚くお礼申し上げます。
 いよいよ出発となりましても、無事斉藤団長(現名誉団長)とその子先生にお一人お一人が落ちこぼれなく演奏を終えて帰って来られるまでがまた気がかりでした。旅先からのお便りをいただき、やや安心しておりましたが、全員無事に帰って来られるまで長いようで、またアッという間の短い日々であったような気がいたします。無事に全員がお帰りになられたご報告をいただき、演奏も素晴らしかったと現地の新聞にも取りあげていただき、また市長の表敬訪問もあったりで誠にいきとどいた優等生の演奏旅行であったと心から賛辞を表する次第です。日独の交流もお一人お一人でもあったことでしょうし、国際交流の役目も果たしていただき本当に皆様ご苦労様でした。参加された皆様は生涯を通じて最も尊い経験をなさった事と思いますし、今後の生き方に広く視野を広げてゆくよい糧になった事と思います。留守部隊も木曜日には出席され、少数精鋭の練習効果をあげておりました。
 私も当初は是非参加するつもりでおりましたが、前後の行事等で都合がつかず不参加で申し訳なく思っております。ただ、今は生まれた子供が色々と手をかけて育って、立派に一人旅をしてきてくれたという安堵感で一杯です。


顛末記 田中団長  /  公演成功に思う 松原先生