ドイツ公演指導責任者 松原真介
ドイツ公演の大成功、誠におめでとうございます。
思えば、私もこの公演に共に参加し合唱団員の方々と同様な感激を味わうはずでありました。諸々の事情でやむを得ず涙をのみあきらめたのですが、本当に残念で仕方ありません。
さて、いま社会が様々な意味で揺れ動いており、社会の変化が現れてきております。国際化・情報化時代と言われますが、こういった事に対し日本人として、また世界の中の人間としてどう対応していくかが極めて大切な時期を迎えているわけであります。このような意味を考えると、まさに高崎第9合唱団の今回の公演の実績は高く評価されるものと思います。国際化に向けて大きな一歩であり、意義深いものと強く信じるものです。
一方練習面での足跡を振り返ってみますと、正直言って最初の頃は「これは、本当にドイツへ行ってはずかしくない演奏ができるのかな?」と不安を感じておりました。しかし何回か練習を重ねる度に合唱団員の皆さんの顔つきが変わり、そういった不安が少なくなり「きっとやれる!」という信念に変わってまいりました。多くの人達が、一つのことに一丸となって向かって真剣に取り組めば、不可能ではないと思いました。
「大成功だった!」という皆さんの声を聞き、顔を拝見しますと満足感のある素晴らしい顔をしていました。こういった経験、こういった感激を是非忘れずにこれから一人一人が目指す大きなことに対して精進されますよう、また世界に羽ばたく高崎第9合唱団の益々のご活躍、ご発展を祈念申し上げて挨拶といたします。