第40回演奏会 2013年11月21日(木)
2013.11.21第40回演奏会出演者(現田茂夫、佐藤しのぶ、坂本朱、福島明也)
下記内容は、財団法人群馬交響楽団から得た情報を基に高崎第九合唱団で加筆しています。コピーや引用は絶対におやめください。
指揮 現田茂夫(Shigeo Genda)
高崎第九合唱団との共演は初
東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京藝術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年安宅賞受賞。
96年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導し飛躍的に躍進させ、その功績も称えられ2009年4月より名誉指揮者の称号を得る。国内外の主要オーケストラも指揮し好評を得ている。また世界的チェリスト故ロストロポーヴィチ氏と皇后陛下の古希祝賀コンサート等で共演し高い評価を得た。
オペラ指揮者としても経験豊かで、東京二期会、関西二期会での指揮も行っている。錦織健プロデュースオペラでは音楽監督も務め02年「コシ・ファン・トゥッテ」、04年「セビリアの理髪師」、06年「ドン・ジョヴァンニ」、09年「愛の妙薬」、12年「セビリアの理髪師」(新演出)を指揮している。
また、アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア/トレント)の審査員、NHKの「FMシンフォニー・コンサート」のパーソナリティを3年間務めるなど、バラエティに富んだ活動を行っている。
ソプラノ 佐藤しのぶ(Shinobu Sato)
高崎第九合唱団との共演は初
文化庁オペラ研修所を最年少、首席で卒業。「メリー・ウィドウ」「椿姫」に抜擢されデビュー。文化庁派遣による芸術家在外研修員として、ミラノへ留学。
日本はもとより、ウィーン国立歌劇場をはじめ、欧州、豪州、アメリカでのオペラ及びオーケストラとの共演多数。
文化放送音楽賞、都民栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞、マドモアゼル・パルファム賞、Federazione Italiana Cuochi、日本文化デザイン賞大賞等を受賞。
テレビ神奈川「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニー」のパーソナリティを務め、今年15年目を迎える。CDは14枚リリース。著書に「佐藤しのぶ出逢いのハーモニー」、「歌声は心をつなぐ」(東京書籍)がある。これらの収益は世界の恵まれない子供たちの為に、現地の井戸や学校教室の設立、医療等に役立てられ、また、現在は東日本大震災の義援金として寄付を行っている。
毎年恒例で行われている12月のクリスマスコンサート(11日サンケイホールブリーゼ(大阪)、15日東京オペラシティコンサートホール(東京))は、今年で14回目を迎える。
オフィシャル・ホームページhttp://www.satoshinobu-ag.co.jp/
メゾ・ソプラノ 坂本朱(Akanne Sakamoto)
高崎第九合唱団との共演は初
東京藝術大学、同大学院オペラ科修士課程を経て、ミラノのヴェルディ国立音楽院に学ぶ。トーティ・ダル・モンテ及びベッリーニ国際音楽コンクールで優勝。
オペラ出演は数多く「カルメン」「ナブッコ」「運命の力」「トロヴァトーレ」「蝶々夫人」「建・TAKERU」「黒船」「忠臣蔵」等、豊かな表現力と圧倒的な存在感で高く評価されている。またテミルカーノフ、マゼール、ホーネック等国際的な指揮者やオーケストラとプロコフィエフ:「アレクサンドル・ネフスキー」、マーラー:交響曲第2番、第3番、ベートーヴェン:「第九」等で共演。CDは武満ソングス全21曲を収録した「Liberte」(ギター:福田進一)をリリースしている。
テノール 錦織健(Ken Nishikiori)
高崎第九合唱団との共演は初
国立音楽大学卒業。文化庁オペラ研修所第5期修了。
ミラノおよびウィーンに留学。第17回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回グローバル東敦子賞、第1回五島記念文化賞新人賞、第6回モービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。
1986年「メリー・ウィドウ」カミーユ役でデビュー、以後、「こうもり」アルフレード、「魔笛」タミーノ、「ドン・ジョヴァンニ」ドン・オッターヴィオ役等の他、三枝成彰「忠臣蔵」といった邦人作品にも意欲的に出演し、いずれも好評を博している。また、宗教曲等のオーケストラ作品のソリストとしても高く評価を受け、親しみやすいトークを交えたリサイタルでも多くのファンを魅了している。この他、2000年、03年のNHK紅白歌合戦などテレビやラジオ番組への出演や、2002年からはオペラ・プロデュースも始め、2015年2-3月には第6弾モーツァルト作曲「後宮からの逃走」を手がける予定など幅広く活動を行なっている。2012年4月よりNHK-FM「DJクラシック」のパーソナリティーを務めている。
バリトン 福島明也(Akiya Fukushima)
高崎第九合唱団との共演は初
東京藝術大学卒業。同大学院および文化庁オペラ研修所修了。
第54回日本音楽コンクール第1位(福沢賞受賞)。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡伊。
サンタ・マルゲリータ(イタリア)での第10回Corso di Cantoで第1位。第17回ジロー・オペラ賞新人賞、第25回ジローオペラ賞大賞受賞。
新国立劇場開場記念『建・TAKERU』で栄えあるタイトルロールを務めた他、びわ湖ホール『ドン・カルロ』ロドリーゴ、新国立劇場・二期会『サロメ』ヨハナーン、『鳴神』鳴神上人、二期会『蝶々夫人』シャープレス、『仮面舞踏会』レナート等数々の舞台で名演を残している。コンサートでも、マゼール、デュトワなど著名指揮者と共演を重ね、レパートリーは「第九」、「メサイア」、「レクイエム」(モーツァルト、ヴェルディ、フォーレ)、「ドイツ・レクイエム」、「カルミナ・ブラーナ」、「戦争レクイエム」等多岐に渡る。人気・実力ともに第一人者として他の追随を許さない。東京藝術大学教授。二期会会員
管弦楽 群馬交響楽団(Gunma Symphony Orchestra)
1945年、戦後の荒廃の中で文化を通した復興を目指して「高崎市民オーケストラ」が創設され、翌年「群馬フィルハーモニーオーケストラ」、1963年に「財団法人群馬交響楽団」と改称して現在に至る。
1955年、「群響」をモデルに制作された映画「ここに泉あり」が公開され、全国的に注目を集め、翌年には文部省により群馬県が全国初の「音楽モデル県」に指定された。さらに1961年、市民の全面的な支援を受けて高崎市に群馬音楽センターが建設され、これを拠点としてさらに幅広い活動が展開された。また、1947年5月に始めた移動音楽教室では、2009年度までに延べ600万人以上の児童・生徒が鑑賞しているのをはじめ、県内各地での演奏活動の展開により、群馬県の文化の象徴として県民から幅広く支持されている。
1994年には「プラハの春国際音楽祭」、「ウィーン芸術週間」から同時に招待を受け、音楽監督高関健指揮のもと4カ国を巡る海外公演を実現。 翌年の創立50周年には東京及び群馬県内各地でベートーヴェン交響曲連続演奏会を行った他、50周年記念委嘱作品「オーケストラのための遠景Ⅱ」(細川俊夫作曲)を東京・群馬で初演し、高い評価を得た。
2001年からは、日本の音楽界を牽引している楽団として、文化庁の「芸術創造活動重点支援事業」支援団体に指定されている。2003年5月には第400回定期演奏会を迎えるとともに、同年10月にはNHKテレビ番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」で楽団の草創期が紹介され、全国から注目された。また、2005年4月にはNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」の主題曲を担当し高評価を得る。最近では、定期演奏会、移動音楽教室など地域に根ざした活動や、レコーディング、文化庁の本物の舞台芸術体験事業をはじめとして全国各地での演奏活動も積極的に行っている。
2005年には創立60周年を迎え、今後は、さらに幅広い活動を通してますます音楽文化の発展に貢献することが期待されている。
合唱 高崎第九合唱団(The Chorus of Beethoven's Symphony No.9 Takasaki)
1974年創立以来、ベートーヴェンの第九交響曲を、群馬交響楽団と共に群馬音楽センターの舞台で演奏している。
89年西ドイツ(当時)のハイデルベルク市において、日本の第九コーラス初となる海外公演を行い全国的な注目を浴びる。95年高崎市の友好都市チェコのプルゼニ市において、市制700周年記念事業として第九を公演。98年ドイツのニュルンベルク市において第九を公演。ハンガリーとオーストリアのベートーヴェンゆかりの地を巡った。02年ポーランドのザブジェ市では、文化庁「地域文化国際交流事業」など両国の国際交流事業として第九を公演。ワルシャワ、アウシュヴィッツ強制収容所跡地などにおいて歌による人類平和と国際文化交流を訴えた。06年リトアニアの首都ヴィリニュス市では、リトアニア国立オーケストラと第九を公演。歌による独立を果たし、合唱が世界遺産であるバルト三国で様々な音楽交流を積極的に行った。07年高崎市の友好都市中国の承徳市において、日中国交正常化35周年事業「高崎ウィークin承徳」に出演。08年音楽による平和活動と国際交流活動が評価され、群馬県国際交流賞を受賞。
09年スロヴェニアの首都リュブリャナ市において、国営放送オーケストラと第九を公演。2012年にはスペインのバルセロナ市において、第九を2回公演し、東日本大震災復興支援に対する御礼と文化交流を誓って演奏。国内では「高崎の第九」コンサートのほか、市役所等でのクリスマスコンサートにも出演。毎年5月に行っているメイコンサートでも07年からはオペラを披露。自ら運営・販売・法手続きも行う市民コーラスとしての活動は高く評価されている。団員は年齢も職業も様々であるが、ベートーヴェンの音楽を愛し「第九」の人類愛の精神を歌い、音楽による平和と国際文化交流を目指すことを共通の信念として活動を続けている。06年NPO法人となり、「地域のために、世界のために、平和のために、歌を歌う法人」として活動している。
編曲 富澤裕(Yutaka Tomizawa)
東京声専音楽学校(現、昭和音楽芸術学院)卒業。
同校オペラ研究科修了。在学中より多くのオペラ公演に参加し、音楽の現場を学ぶかたわら、作曲を故西崎喜太郎、青島広志の両氏に師事する。作品は合唱曲、オペラ等の声楽曲が多いが、室内楽曲やオーケストラ曲も発表しており、編曲やオーケストレーションでも好評を得ている。また日本語による教会音楽の創作に携わり口語訳聖書をテキストとする2曲のカンタータを発表。東京・大阪をはじめ各地の教会で上演されている。
現在、神奈川フィル、ニューフィル千葉等のオーケストラで編曲を担当する他、音楽之友社の雑誌、教育音楽に作曲と編曲を連載しており、その多くがすでにCD化されている。
昭和音楽芸術学院、及び昭和音楽大学付属音楽教室講師。日本フィル協会合唱団指揮者。
主な作品として、「アルビノーニの主題による幻想曲」、オペラ「アルスメトリウム現象」、カンタータ「エマオの旅人」、混声合唱のための「倫理的一貫性に欠ける合唱曲」、女声合唱のための「練馬大根のはなし」、村野四郎氏の詩による歌曲集。
1989年以来、高崎第9合唱団のメドレー曲の編曲を行っており、団員にとっては練習の楽しみの一つになっている。