第31回演奏会 2004年12月18日
下記内容は、財団法人群馬交響楽団から得た情報を元に高崎第九合唱団で加筆しています。絶対にコピーや引用はおやめください。指揮者 佐藤 功太郎(Kotaro Sato)高崎第九合唱団との共演は3回目
東京芸術大学で渡邊暁雄氏に師事。
1968年より1970年まで米国政府フルブライト留学生としてボストンのニューイングランド音楽院に留学し、レオン・バルザン、レナード・バーンスタイン氏に師事。
1975年に文化庁在外研修生としてベルリンに留学。ヘルベルト・フォン・カラヤンをはじめとする指揮者の下でさらに研鑽を積んだ。
現在までに、1974年~1975年東京都交響楽団指揮者、1978年~1980年群馬交響楽団常任指揮者、1980年~1983年京都市交響楽団指揮者、1982年~1987年新星日本交響楽団首席指揮者、1990年~1994年神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、1996年~2000年同団首席客演指揮者を歴任している。
日本の主要オーケストラと活発にコンサートを行っていると同時に海外での客演も行っており、そのレパートリーはバッハの宗教曲から現代の作品まで多岐にわたっている。
オペラの分野では、1972年に二期会公演「ラ・ボエーム」でデビューして以来、現在まで40作品以上の指揮をしており、「蝶々夫人」の81回を含め、総公演回数は500を越えている。
ここ数年の間に指揮した作品は「魔笛」「メリー・ウィドウ」「ザ・ロング・クリスマス・ディナー」「善光寺物語」「夕鶴」「愛の妙薬」「フィガロの結婚」「マルタ」「蝶々夫人」「ちゃんちき」等で、2004年には「ヘンゼルとグレーテル」「椿姫」「ジプシー男爵」「ラ・ボエーム」などを指揮する予定。
教育の分野では1982年より東京芸術大学の教官として後進の指導を行っており、現在は教授を務めている。
ソプラノ 木下 美穂子(Mihoko Kinoshita)高崎第九合唱団との共演は初めて
大分県立芸術短期大学卒業。武蔵野音楽大学卒業。同大学院修了。
二期会オペラスタジオ修了。
2001年、第70回日本音楽コンクール声楽部門第1位・松下賞、第37回日伊声楽コンコルソ第1位、第32回イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞を相次いで受賞、国内三大声楽コンクールの三冠王として話題を呼んだ。
2002年には、第20回サンタ・マルゲリータ市国際声楽コンクール第1位、及び第1回ベヴァーニャ市国際声楽コンクール第1位、というイタリアの二つのコンクールで第1位を受賞。
第20回飯塚新人声楽コンクール声楽部門第2位。
武蔵野音楽大学卒業演奏会、二期会新進声楽家の夕べ、日伊交歓ガラ・コンサート、「黄金のイタリアン・アリア」(読響と共演)等数々の演奏会に出演。その後、ベートーヴェン「交響曲第9番」「合唱幻想曲」や、オペラ『フィガロの結婚』スザンナ、『トゥーランドット』などにソリストとして出演。
2002年5月小澤征爾指揮『ドン・ジョヴァンニ』(演奏会形式)でドンナ・エルヴィーラを演じ、続いて6月には、広上淳一指揮『ドン・ジョヴァンニ』ハイライト公演でも同役で出演、好評を博した。
また同8月には、イタリア・サンタマルゲリータ校のオペラフェスティバルでオペラ『蝶々夫人』のタイトルロールを見事に演じて喝采を浴びた。
またNHK-FM「名曲リサイタル」などに出演、2002年10月NHK衛星放送・オペラ特番では長崎グラバー邸から生中継で「ある晴れた日に「を歌い好評を浴びた。
2003年9月の二期会オペラ公演『蝶々夫人』では、オーディションでタイトルロールに抜擢され喝采を浴びる好演であった。
また2004年は「NHKニューイヤーオペラコンサート」に出演し、チョン・ミュンフンの棒のもと「私の名はミミ」を歌い、瑞々しい演唱が好評を博した他、新国立劇場小劇場シリーズにて『外套』のジョルジェッタを演じ、新たな一面を披露した。
21世紀を担う歌い手として、今後さらに期待が高まる新星である。
二期会会員
メゾ・ソプラノ 小畑 朱実(Akemi Obata)高崎第九合唱団との共演は2回目
東京芸術大学卒業。同大学院修了。
大学学部在学中に安宅賞受賞
文化庁オペラ研修所修了。
瀬山詠子氏に師事。
全日本学生音楽コンクール全国大会第1位。
第3回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。山田耕筰賞、木下賞受賞。
NHK洋楽オーディション合格。
文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノに留学。マリア・ミネット、ラウラ・ロンディの両女史に師事。
オペラでは『チェネレントラ』と『カルメン』のタイトル・ロールをはじめ、『フィガロの結婚』
のケルビーノ、『アドリアーナ・ルクヴルール』のブイヨン公妃『コシ・ファン・トゥッテ』のドラベッラ、『ウェルテル』のシャルロッテ等数多くに出演しいずれも高い評価を得ている。
ロームミュージックファンデーションの音楽特別在外研修生としてミラノに在住。ローマ・サンピエトロ寺院及び、パンテオンではロッシーニ「ミサ・ソレムニス」のソリストとして、またラクイラ歌劇場においては『オテロ』にエミリアで出演し、共に高い評価を得た。
帰国後はフリューベック・デ・ブルゴス指揮読売日響『はかない人生』(ファリャ)にカルメラで出演し、好評を博す。
96年文化庁芸術祭オペラ研修所20周年記念公演『アルバート・ヘリング』でナンシー役では可憐さを、98年新国立劇場・二期会共催公演『ヘンゼルとグレーテル』のゲルトルート役ではより
人間的な魅力を効果的に表現した。99年6月新国立劇湯・二期会共催公演原嘉壽子作『罪と
罰』(初演)にドーニャ役で出演。2000年新国立劇場・二期会共催公演『サロメ』にヘロディアスの小姓役、同年8月二期会オペラ『真夏の夜の夢』のハーミア役を好演。2001年10月文化庁移動芸術祭「カルメン」ではカルメン役を演じ、確実な役作りには定評がある。2002年には新国立劇場『なりゆき泥棒』、読売日本交響楽団40周年『パルジファル』などに出演。
コンサートにおいても「第九」をはじめ「メサイア」、「ミサ・ソレムニス」(ロッシーニ)等のソリストとして活躍する他、日本をはじめとする現代曲等も得意としている。またテレビ朝日「題名のない音楽会」やNHK-FM等の放送にも多数出演するなど、幅広い分野で活躍している。
二期会会員
テノール 五十嵐 修(Osamu Igarashi)高崎第九合唱団との共演は2回目
武蔵野音楽大学卒業。
第14回イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞(第1位)及びテノール特賞受賞。
第20回日伊声楽コンコルソ第2位入賞。
第53回日本音楽コンクール声楽部門第2位入賞(1位該当者なし)。
1980年イタリアにて、故マリオ・デル・モナコ氏に師事、ディプロマを授与される。
森 敏孝、渡辺一夫の両氏に師事。
『魔笛』のタミーノ、『魔弾の射手』のマックス、『椿姫』のアルフレード、『シモン・ポッカネグラ』のガブリエル『ラ・ボエーム』のロドルフォ、『蝶々夫人』のピンカートン、『トスカ』のカヴァラドッシ、『カルメン』のドン・ホセ、『サロメ』のへロデ王他数多くのオペラに出演。
1991年2月『リゴレット』のマントヴァ公爵、同年12月40年記念公演『トスカ』のカヴァラドッシ、'93年11月『カルメン』のドン・ホセ、'94年7月『トロヴァトーレ』のマンリーコと立て続けに二期会公演の主役を演じ、プリモ・ウォーモとしての地位を確立する。
コンサートでは、「第九」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」等のソリストとして、多くの主要オーケストラと共演。
張りのある美声と確かな歌唱技術で高い評価を得ている。
二期会会員
バリトン 稲垣 俊也(Toshiya Inagaki)高崎第九合唱団との共演は初めて
東京芸術大学卒業。文化庁オペラ研修所修了。
これまでに伊藤亘行、アルド・プロッティ、エウジェニオ・フルロッティ、レナート・カヴァリーニの諸氏に師事。
87年「第九交響曲」(大友直人指揮、東京交響楽団)のソリストとして楽壇にデビュー。
89年『椿姫』のジェルモン役の歌唱が認められ「第3回グローバル東敦子賞」を受賞。バス・バリトンの逸材として一躍声楽界の注目を集めた。
88年『ジャンニ・スキッキ』ジャンニ・スキッキ役、『蝶々夫人』シャープレス役、『トスカ』スカルピア役、『売られた花嫁』ケツァル役、89年『コシ・ファン・トゥッテ』グリエルモ役、『ラ・ボエーム』コッリーネ役、『祝い歌が流れる夜に』金沢公一役、90年『リゴレット』スパラフチーレ役等、数多くのオペラに出演。とりわけ90年『ドン・ジョヴァンニ』においては、その気品ある容姿とあいまって大好評を得る。
90年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間イタリアにて研修。
92年パルマ・ヴェルディ国際声楽コンクール優勝、また研修期間中にイタリア主要歌劇場のオーディションに次々と合格。
92年7月シエナ音楽祭にてロッシーニ『イヴァノーエ』イズマエーレ役でイタリアオペラ界にデビュー。イタリア各地でリサイタルを催し、ラジオにも出演するなどの活躍の一方パルマ・ヴェルディ協会合唱団専属ソリストに就任する。
93年にはパルマ・レージョ劇場「レクイエム」(ヴェルディ)バス・ソロ等に出演。日本でも『ボエーム』のコッリーネ、『ルチア』のライモンド、『トロヴァトーレ』のフェランド等で将来を期待される才能を示し、94年第22回ジロー・オペラ賞新人賞を受賞。
97年10月新国立劇場オープニング公演、團伊玖磨『建・TAKERU』でタイトルロールをつとめる。98年NHKニューイヤーオペラコンサート出演。
2000年1月、新国立劇場公演『ドン・ジョヴァンニ』にマゼット役で出演。
2002年2月には二期会創立50周年記念公演宮本亜門演出『フィガロの結婚』に、タイトルロールで出演し、喝采を浴びた。
182センチの恵まれた体躯と力強く輝きのあるその声は、とりわけ強い劇的表現を必要とするヴェルディ作品に威力を発揮し、その指向性はオペラのみならず「第九」「レクイエム」等のコンサート曲においても等しく、2001年4月G.ベルティーニ指揮東京都交響楽団に於ける演奏会を含め、聴衆に深い感銘を与えている。
二期会会員