第35回演奏会 2008年12月20日
下記内容は、財団法人群馬交響楽団から得た情報を元に高崎第九合唱団で加筆しています。絶対にコピーや引用はおやめください。指揮者 梅田 俊明(Toshiaki Umeda)高崎第九合唱団との共演は2回目
東京に生まれる。5歳よりピアノを始め、井上直幸、新井精氏等に学ぶ。
1984年桐朋学園大学音楽学部を卒業。86年同研究科を修了。
指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、コントラバスを小野崎充、ピアノと室内楽を三善晃の各氏に師事する。
83、84年には来日中のジャン・フルネ氏にも学んだ。また在学中よりNHK交響楽団においてピアノ、チェレスタ奏者として出演し、同楽団の推薦で86年よりウィーン国立音楽大学指揮科に留学、オトマール・スイトナー氏に師事し、研鑚を積んだ。帰国後、89年12月より92年4月まで大阪センチュリー交響楽団指揮者を務めた。
90年4月より仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮者に就任。92年4月より96年3月まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団の指揮者の任も果たした。2000年4月より仙台フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任。オーケストラの発展に情熱を注ぎ込み、2006年3月までその任を務めた。客演としては、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニーを始め、国内主要オーケストラとの共演を重ね信頼も厚い。
2001年第1回、及び2004年第2回仙台国際コンクール(いずれもヴァイオリン、ピアノの2部門で開催)では、全ての協奏曲を指揮し、出場者、聴衆、国内外の審査員から絶賛を博した。
06年には大ブームとなったドラマ「のだめカンタービレ」に、指揮指導及び演奏で参加し注目を集めた他、レコーディングにも参加。国内だけではなく、96年1月には南西ドイツ・フィルハーモニーとスロヴァキア・フィルハーモニーの定期演奏会に出演、いずれも好評を博した。
「的確な棒さばきと音楽に対する誠実な姿勢でオーケストラからの信頼も厚く、将来を期待されている指揮者の一人。
2008年4月より桐朋学園大学非常勤講師。
ソプラノ 日比野 幸(Miyuki Hibino)高崎第九合唱団との共演は初めて
洗足学園大学卒業、同大学附属オペラ研究所第6期修了。二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第5期修了。
第40回日伊声楽コンコルソ第3位。またイタリアにて第5回TITO GOBBI国際声楽コンクールにおいては審査員の世界的ソプラノ、ミレッラ・フレーニ女史、故マルチェロ・ヴィオッティ氏に高い音楽性を絶賛され最高位を受賞するなど目覚しい活躍を続けている。2005年第6回藤沢オペラコンクールにおける第1位、及び福永賞受賞、一躍脚光を浴びる。
大学在学中、「魔笛」のパパゲーナ役でオペラデビュー。その後も、「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナ、ツェルリーナ、「フィガロの結婚」バルバリーナ、ケルビーノ、「魔笛」パミーナ、ダーメⅠ、パパゲーナ、「椿姫」ヴィオレッタ、「ナブッコ」アンナ、「パリアッチ」ネッダ、「電話」ルーシー、「こうもり」アデーレ、イダ、「泣いた赤鬼」木こりの娘等、幅広い役をこなし、その演技力を評価される。コンサートでは、ヘンデル「メサイヤ」、モーツァルト・フォーレ「レクイエム」、ハイドン「ハルモニーミサ」、モーツァルト「ハ短調ミサ」の教会音楽や、ベートーヴェン「第九」等のソリストとしても活躍中である。
また多くのオーケストラと共演するほか、日本各地でのジョイントコンサートなどにも積極的に参加し、高評を得ている。
2005年10月の二期会とバッハ・コレギウム・ジャパン、鈴木雅明指揮によるオペラ「ジュリアス・シーザー」セスト役でも高い評価を得た。
また2006年7月にはクリスティアン・アルミンク指揮による新日本フィルハーモニー定期演奏会(サントリーホール)において、リード・トーマス「楽園の歌」ベートーヴェン「第九」ソリストを務め、清新な演奏で観客を魅了した。2007年2月には東京二期会オペラ「ダフネ」(日本初演)第一の乙女役でも公演に貢献する。
山口俊彦、亀田眞由美、土師雅人、吉川健一、パオロ・コーニの各氏に師事。
洗足学園音楽大学非常勤講師。品川教会児童合唱団講師。二期会会員。
2007年9月二期会公演オペラ「仮面舞踏会」に出演予定。
メゾソプラノ 加賀 ひとみ(Hitomi Kaga)高崎第九合唱団との共演は初めて
青森県十和田市出身。東京藝大声楽科卒業。同大学大学院修士課程オペラ専攻修了。
第41回全日本学生音楽コンクール東京大会第3位。第42回全日本学生音楽コンクール東京大会奨励賞受賞。第4回JILA音楽コンクール第3位。第2回万里の長城杯国際音楽コンクール第2位。
これまでに、オペラでは新国立劇場公演『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル役を始めとして、『カルメン』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『魔笛』、『椿姫』、『カヴァレリア・ルスティカーナ』、『友人フリッツ』、『アドリアーナ・ルクヴルール』、『マノン・レスコー』など出演は数多い。
日本声楽アカデミー会員。国際芸術連盟会員。
聖徳大学非常勤講師。
テノール 望月 哲也(Tetsuya Mochizuki)高崎第九合唱団との共演は2回目
東京芸術大学声楽科卒業。同大学大学院音楽研究科修士課程オペラ科修了(在学中に安宅賞、松田トシ賞受賞。NTTドコモより奨学金授与)。
二期会オペラスタジオ修了(修了時に最優秀賞、川崎靜子賞受賞)。
第35回日伊声楽コンコルソ第3位、第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位、第70回日本音楽コンクールオペラ・アリア部門第2位入賞。
これまでに《魔笛》《コシ・ファン・トゥッテ》《こうもり》《椿姫》《愛の妙薬》等に出演。2002年小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトに参加、《ドン・ジョヴァンニ》(演奏会形式)にドン・オッターヴィオ役で出演。
また二期会公演《ポッペアの戴冠》ネローネ役では新聞紙上でも高く評価された。
2004年7月の二期会公演《ドン・ジョヴァンニ》(宮本亜門演出)では圧倒的な存在感で聴衆を魅了した。
宗教曲の分野でも欠く事の出来ない存在であり、バッハ《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》《クリスマス・オラトリオ》のエヴァンゲリストや、ヘンデル《メサイア》ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》等、多数出演。W. サヴァリッシュのNHK交響楽団等、著名な指揮者との共演も多い。
次世代を担う歌い手として、各方面から注目されている。二期会会員。
日本声楽アカデミー会員。
バリトン 小森 輝彦(Teruhiko Komori)高崎第九合唱団との共演は初めて
東京都出身。東京芸術大学、同大学院オペラ科を経て文化庁オペラ研修所に学ぶ。
1995年文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間ドイツに留学。ベルリン芸術大学に学ぶ。
声楽を原田茂生、勝部太、中山悌一、ハラルト・シュタム、デヴィッド・ハーパーの各氏に、ドイツリート解釈をハンス・ホッター、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、エルンスト・ヘフリガー、ギゼラ・アンドレアス、アンドラーシュ・シフ等に師事。
第2回藤沢オペラコンクール第2位。第6回ルクセンブルグ国際声楽コンクール奨励賞受賞。
平成12年度 五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
大学院在学中から多くのオペラに出演し、ドン・ジョヴァンニ、『フィガロの結婚』伯爵、『魔笛』弁者、『蝶々夫人』シャープレス、『ラ・ボエーム』マルチェロ、『ナクソス島のアリアドネ』(若杉弘指揮)音楽教師、バーンスタイン『オン・ザ・タウン』(日本初演/佐渡裕指揮)ゲイビー等数々の舞台を踏んだ。その後文化庁在外派遣研修員としてベルリンに派遣され、ベルリン芸術大学ではエフゲニー・オネーギンを歌うなどさらに研鑚を重ねた。留学中の一時帰国では、ヴァーグナー『リエンツィ』(若杉弘指揮・日本初演)オルシーニ役、『椿姫』ジェルモンの他、1999年ドイツ屈指の現代作曲家W.リームの『狂ってゆくレンツ』(若杉弘指揮・日本初演)で超難役の主役レンツを歌い、さらに評価を高めた。
ヨーロッパではチェコのプラハ国立劇場で『椿姫』ジェルモン役でデビューし絶賛を博し後に再び同役で招かれている。2000年にドイツ、テューリンゲン州のアルテンブルクーゲラ市立歌劇場の専属第一バリトンとして契約し、現在8シーズン目を迎えている。『リゴレット』のタイトル・ロールで華々しいデビューを飾り、新聞各紙でも絶賛された。その後、ドン・ジョヴァンニ、『ルチア』のエンリーコ、さまよえるオランダ人、ナブッコ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『椿姫』ジェルモン、『魔笛』弁者などのスタンダードな役を任されるだけでなく、『死の都市』のフリッツ、『フィレンツェの悲劇』シモーネ、ヤナーチェク『ブロウチェク氏の旅』3役、『ヴァネッサ』老医師役など、珍しい作品の発掘に置いても成功に大きく貢献してきた。2007年5月、新作オペラ『コジマ』世界初演では主役ニーチェ役で抜擢され、ヨーロッパで権威ある「Opernglas」「Opernwelt」「Frankfurter Allgemeine」などで例外なく絶賛された。
レパートリーはモーツァルトからヴェルディ、R.シュトラウスまで多岐にわたり、44役を数える。聴衆から投票で選ばれる「テアター・オスカー」を4度連続で受賞している。
日本での舞台は、2000年は二期会・新国立劇場共催公演『サロメ』(若杉弘指揮、アウグスト・エヴァーディング演出)のヨハナーン役、新国立劇場『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ役で出演し、2001年には二期会創立50年記念『こうもり』のファルケ役で好評を得る。
新国立劇場には前述のサロメの他、2002年12月『ナクソス島のアリアドネ』の音楽教師、2003年1月『アラベッラ』のマンドリカで出演、東京室内歌劇場公演の『インテルメッツォ』ローベルト、2005年7月の二期会『フィレンツェの悲劇』にシモーネ役を含めて、ドイツ後期ロマン派、特にR.シュトラウスのプロダクションでは欠かせない存在となっている。2008年2月、東京二期会『ワルキューレ』ヴォータンに出演する。
2006年にはザルツブルク音楽祭、祝祭大劇場におけるヘンツェの『午後の曳航』(ゲルト・アルブレヒト指揮イタリアRAI国立管弦楽団)に首領の役で出演し、批評で「素晴らしい日本の歌手たちの中でもギャングの小森輝彦がその圧倒的な存在感で際立っていた」などと絶賛された。
ドイツリートや宗教曲のレパートリーも数多く、本場ドイツでのドイツリートで高い評価を受けているが、2005年からは東京で毎年、ピアニスト服部容子とのデュオ・リサイタル・シリーズを展開し、テーマを定めたプログラミング、俳優の山本耕史を朗読に迎えてのブラームス歌曲集『美しきマゲローネ』全曲など、新しい分野とのコラボレーションの可能性を広げるなど、精力的に活動している。二期会会員
ホームページ: http://www.teru.de