第39回演奏会 2012年12月15日(土)
下記内容は、財団法人群馬交響楽団から得た情報を基に高崎第九合唱団で加筆しています。コピーや引用は絶対におやめください。
指揮 円光寺雅彦(Masahiko Enkoji)
高崎第九合唱団との共演は第24回(1997),第26回(1999),第27回(2000)に続き4回目
1954年東京生まれ。桐朋学園大学指揮科卒業。指揮を斎藤秀雄、ピアノを井口愛子の各氏に師事。
1980年、ウィーン国立音楽大学に留学し、オトマール・スウィトナーに師事する。
1981年9月帰国後、東京フィルハーモニー交響楽団副指揮者に就任。1986年より同交響楽団指揮者となり、1991年3月までその任を務める。
1989年より1999年3月まで、仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者として活躍。オーケストラの飛躍的な発展に貢献し、その実績は高く評価されている。東京特別公演のライブをはじめ、円光寺・仙台フィルの演奏は多数CD化されており、その演奏からもオーケストラと指揮者の密接な関係を伺う事が出来る。
1998年5月より2001年4月まで札幌交響楽団正指揮者を務める。2000年3月には、東京公演(サントリーホール)を指揮し好評を博し、札幌交響楽団と円光寺の取り組みは高く評価された。
他に、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団をはじめ、日本の各オーケストラに客演し、着実に活動範囲を広げている。
海外でも、1992年、スメタナホールにて、プラハ交響楽団の定期演奏会に客演したのをはじめ、1994年には、BBCウェールズ交響楽団、1995年にはドミトリー・キタエンコからの招きにより、ノルウェーのベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、1998年1月にはフランス・ブルターニュ管弦楽団に客演し、それぞれの地で、その深い音楽性と適確な指揮で、多くの聴衆を魅了した。また、NHK「名曲アルバム」や「おーいニッポン」「あなたが主役~音楽のある街で」「あなたの街で夢コンサート」等の番組にも定期的に出演など、その活動は幅広く、国際的指揮者として、現在最も期待されている。名古屋フィルハーモニー交響楽団正指揮者、桐朋学園大学院大学 特別招聘教授。
ソプラノ 臼木あい(Ai Usuki)
高崎第九合唱団との共演は初
東京藝術大学卒業。同大学大学院独唱科を首席で修了。二期会オペラストゥーディオ修了。
03年日本音楽コンクール第1位及び松下賞、聴衆賞受賞。05年『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタで二期会オペラデビュー。
その後、C・ミョンフン指揮『イドメネオ』イリア、ハイドン『騎士オルランド』アンジェリカでの活躍が高く評価された。
09年東京オペラシティ「B→C」、フィリアホール「女神との出逢い」、で好評を博した。
10年にはびわ湖・神奈川『ラ・ボエーム』ムゼッタに抜擢され、新国立劇場『カルメン』フラスキータで出演。
またバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演等、宗教曲のソリストとしても活躍。東京フィル・新日本フィル等主要楽団との共演も数多い。
NHK「ニューイヤーオペラコンサート」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-FM「名曲リサイタル」等にも出演。
隅々までコントロールされた美声と、豊かな感情表現は群を抜いており、今後の活躍が期待されるソプラノ。二期会会員
メゾ・ソプラノ 池田香織(Kaori Ikeda)
高崎第九合唱団との共演は初
私立田園調布雙葉高校から慶応義塾大学法学部を経て、声楽家となる。
二期会オペラスタジオ修了。
オーケストラアンサンブル金沢『フィガロの結婚』ケルビーノで高い評価を得、以後、精緻な音楽性と長身を活かし『ばらの騎士』オクタヴィアンや『ワルキューレ』フリッカなどを得意なレパートリーとしている。
東京二期会では、2000年以降、『魔笛』『マイスタージンガー』、『ばらの騎士』『エジプトのヘレナ』『ジャンニ・スキッキ』チェスカ等に立て続けに出演。
03年、日生劇場40周年記念『ルル』、06年、三木稔『愛怨』で新国立劇場デビューでも実力を発揮している。
12年7月には『カヴァレリア・ルスティカーナ』ルチアで出演した。「第九」をはじめ宗教曲等のソリストとしても活躍。
04年G.アルブレヒト指揮/読売日響定期『運命』(ヤナーチェク作曲)、A.ボレイコ指揮/名古屋フィル「恋は魔術師」、日本フィル「ミサ・ソレムニス」「復活」に出演、いずれも好評を博した。二期会会員
テノール 西村悟(Satoshi Nishimura)
高崎第九合唱団との共演は初めて
日本大学芸術学部音楽学科首席卒業、東京芸術大学大学院オペラ科修了。読売新人演奏会出演。声楽を丹羽勝海、川上洋司、Yoko Takedaの各氏に師事。芸大オペラ「セヴィリアの理髪師」(粟國淳演出)アルマヴィーヴァ伯爵役でオペラデビュー。第36回イタリア声楽コンコルソ・ミラノ部門にて大賞(1位)を受賞。翌年奨学金を得てボローニャ国立音楽院へ一年間留学。第23回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール入選。第27回、同コンクールで第2位を受賞。イタリア各地で演奏会、オペラに出演。なかでも「ボエーム」ロドルフォ役は当たり役との称賛を得る。帰国後も、芸大オペラ「ファルスタッフ」(大勝秀也指揮、粟國淳演出)フェントン役をはじめ、サントリーホールオペラアカデミー公演、アンサンブル金沢定期公演(現田茂夫指揮)、いずれも「ボエーム」ロドルフォ役で好評を得る。‘08、‘09年と指揮者大野和士氏とともに日本全国をチャリティーで回るなど精力的に活動する。文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア・ヴェローナに留学。‘10年佐渡裕指揮「21世紀の第九」にテノールソロに抜擢され好評を得る。また‘11年東京フィルハーモニー交響楽団100周年記念第九特別演奏会では全公演にテノールソロで出演し、その大役を務めた。同演目で「題名のない音楽会」に出演。「一万人の第九」や兵庫県立芸術文化センター「ジルベスター・ガラ・コンサート」などの大舞台でもその存在感を示した。‘11年イタリアで若手の登竜門として知られる第17回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクールにて第2位、並びに審査委員長特別賞を受賞。イタリアのMusica Riva Festivalに招待され絶賛される。またカナダ・モントリオールの音楽祭に招待されるなど国内外で活躍中。第7回千葉市芸術文化新人賞受賞。第80回日本音楽コンクール(オペラアリア)にて第1位、並びに聴衆賞を受賞。日本声楽アカデミー会員。
バリトン 友清崇(Takashi Tomokiyo)
高崎第九合唱団との共演は初
桐朋学園大学卒業、同大学院修了。
二期会オペラ研修所マスタークラス修了。ウィーン国立音楽大学研究課程声楽科修了。
第7回藤沢オペラコンクール第2位。
N響ダラピッコラ『囚われ人』司祭、新国立劇場『マクベス』、錦織健プロデュースオペラ『セビリアの理髪師』、京王オペレッタフェスタ『メリー・ウィドウ』等で活躍、09年、R.シュトラウス『カプリッチョ』で二期会オペラデビュー、詩人オリヴィエを好演し高い評価を得た。
続く『魔笛』では愛くるしいパパゲーノを披露し聴衆を魅了。同公演収録による日本テレビ「深夜の音楽会」でのテレビ放送でも絶賛を浴びた。
鬼才P.コンヴィチュニー演出『サロメ』ヨカナーンでは高い演劇性を求められるなか見事な演唱で逸材としての注目を集めた。
コンサートではヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、プッチーニ「グロリアミサ」、フォーレ「レクイエム」等のソロを務める。二期会会員
管弦楽 群馬交響楽団(Gunma Symphony Orchestra)
1945年、戦後の荒廃の中で文化を通した復興を目指して「高崎市民オーケストラ」が創設され、翌年「群馬フィルハーモニーオーケストラ」、1963年に「財団法人群馬交響楽団」と改称して現在に至る。
1955年、「群響」をモデルに制作された映画「ここに泉あり」が公開され、全国的に注目を集め、翌年には文部省により群馬県が全国初の「音楽モデル県」に指定された。さらに1961年、市民の全面的な支援を受けて高崎市に群馬音楽センターが建設され、これを拠点としてさらに幅広い活動が展開された。また、1947年5月に始めた移動音楽教室では、2009年度までに延べ600万人以上の児童・生徒が鑑賞しているのをはじめ、県内各地での演奏活動の展開により、群馬県の文化の象徴として県民から幅広く支持されている。
1994年には「プラハの春国際音楽祭」、「ウィーン芸術週間」から同時に招待を受け、音楽監督高関健指揮のもと4カ国を巡る海外公演を実現。 翌年の創立50周年には東京及び群馬県内各地でベートーヴェン交響曲連続演奏会を行った他、50周年記念委嘱作品「オーケストラのための遠景Ⅱ」(細川俊夫作曲)を東京・群馬で初演し、高い評価を得た。
2001年からは、日本の音楽界を牽引している楽団として、文化庁の「芸術創造活動重点支援事業」支援団体に指定されている。2003年5月には第400回定期演奏会を迎えるとともに、同年10月にはNHKテレビ番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」で楽団の草創期が紹介され、全国から注目された。また、2005年4月にはNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」の主題曲を担当し高評価を得る。最近では、定期演奏会、移動音楽教室など地域に根ざした活動や、レコーディング、文化庁の本物の舞台芸術体験事業をはじめとして全国各地での演奏活動も積極的に行っている。
2005年には創立60周年を迎え、今後は、さらに幅広い活動を通してますます音楽文化の発展に貢献することが期待されている。
合唱 高崎第九合唱団(The Chorus of Beethoven's Symphony No.9 Takasaki)
1974年創立以来、ベートーヴェンの第九交響曲を、群馬交響楽団と共に群馬音楽センターの舞台で演奏している。
89年西ドイツ(当時)のハイデルベルク市において、日本の第九コーラス初となる海外公演を行い全国的な注目を浴びる。95年高崎市の友好都市チェコのプルゼニ市において、市制700周年記念事業として第九を公演。98年ドイツのニュルンベルク市において第九を公演。ハンガリーとオーストリアのベートーヴェンゆかりの地を巡った。02年ポーランドのザブジェ市では、文化庁「地域文化国際交流事業」など両国の国際交流事業として第九を公演。ワルシャワ、アウシュヴィッツ強制収容所跡地などにおいて歌による人類平和と国際文化交流を訴えた。06年リトアニアの首都ヴィリニュス市では、リトアニア国立オーケストラと第九を公演。歌による独立を果たし、合唱が世界遺産であるバルト三国で様々な音楽交流を積極的に行った。07年高崎市の友好都市中国の承徳市において、日中国交正常化35周年事業「高崎ウィークin承徳」に出演。08年音楽による平和活動と国際交流活動が評価され、群馬県国際交流賞を受賞。
09年スロヴェニアの首都リュブリャナ市において、国営放送オーケストラと第九を公演。今年10月にはスペインのバルセロナ市において、第九を2回公演し、東日本大震災復興支援に対する御礼と文化交流を誓って演奏。国内では「高崎の第九」コンサートのほか、市役所等でのクリスマスコンサートにも出演。毎年5月に行っているメイコンサートでも07年からはオペラを披露。自ら運営・販売・法手続きも行う市民コーラスとしての活動は高く評価されている。団員は年齢も職業も様々であるが、ベートーヴェンの音楽を愛し「第九」の人類愛の精神を歌い、音楽による平和と国際文化交流を目指すことを共通の信念として活動を続けている。06年NPO法人となり、「地域のために、世界のために、平和のために、歌を歌う法人」として活動している。
編曲 富澤裕(Yutaka Tomizawa)
東京声専音楽学校(現、昭和音楽芸術学院)卒業。
同校オペラ研究科修了。在学中より多くのオペラ公演に参加し、音楽の現場を学ぶかたわら、作曲を故西崎喜太郎、青島広志の両氏に師事する。作品は合唱曲、オペラ等の声楽曲が多いが、室内楽曲やオーケストラ曲も発表しており、編曲やオーケストレーションでも好評を得ている。また日本語による教会音楽の創作に携わり口語訳聖書をテキストとする2曲のカンタータを発表。東京・大阪をはじめ各地の教会で上演されている。
現在、神奈川フィル、ニューフィル千葉等のオーケストラで編曲を担当する他、音楽之友社の雑誌、教育音楽に作曲と編曲を連載しており、その多くがすでにCD化されている。
昭和音楽芸術学院、及び昭和音楽大学付属音楽教室講師。日本フィル協会合唱団指揮者。
主な作品として、「アルビノーニの主題による幻想曲」、オペラ「アルスメトリウム現象」、カンタータ「エマオの旅人」、混声合唱のための「倫理的一貫性に欠ける合唱曲」、女声合唱のための「練馬大根のはなし」、村野四郎氏の詩による歌曲集。
1989年以来、高崎第9合唱団のメドレー曲の編曲を行っており、団員にとっては練習の楽しみの一つになっている。