EU加盟国(25カ国)の中から、バルト三国の『リトアニア』が選ばれました。
- 実施時期は、2006年6月2日(金)
- オーケストラは、国立『リトアニア・ステイト・シンフォニック・オーケストラ』
- コンサートの開催地は、首都『ヴィリニュス』(上記、地図表記はビリニュス)
- コンサートホールは、国立オケのホーム『コングレス・ホール』
- オプショナルツアーは、フィンランド
高崎第九合唱団・2006年海外演奏旅行はリトアニアへ!!
次回の海外演奏旅行はバルト三国、その中でも日本人にとても好意的なリトアニアでの演奏会です。
リトアニアを代表する素晴らしいオーケストラが第九演奏会開催に強い熱意を抱いております。
オケ側からの申し入れが強く、オケと開催地は変更しません。
海外公演用の練習は、2005年1月から月に1回を実施しています。
詳細は徐々に決定しますので、決まり次第団員にお知らせしております。
1)リトアニアについて
バルト三国の最も南に位置するリトアニアは、第二次大戦中6000人以上のユダヤ人の命を救った杉原千畝領事代理が高く評価されていることもあり(カウナスの旧日本領事館は杉原記念館として保存されています)、日本に対し好感を持つ人が多い国です。
リトアニアは1991年にソ連から多くの犠牲を払い独立しました。独立当初は治安が安定しない時期もありましたが、現在では市場経済に移行し、治安も安定しております。バルト三国は西側諸国に比べるとはるかに治安がいい状態です。
また、リトアニアの日本大使館やリトアニアの公的団体の反応も良いですので、前回のポーランド同様に公的団体からの後援(名義だけですが)をもらえると思います。
2)EU加盟記念
バルト三国は2004年5月1日にEU(欧州連合)に正式に加盟しました。
第九は欧州統合のシンボルとしてEU憲法草案に盛り込まれておりますので、EU加盟を記念する演奏会には最適だと思います。
3)リトアニア・ステート(国立)・シンフォニック・オーケストラ
名前の通りリトアニアを代表するこのオーケストラから、彼らのコンサートホールであるヴィリニュス・コングレス・コンサートホール(約1000席)で開催したいとの連絡がありました。
このオーケストラは1988年に創立され、リトアニアで最もレベルが高く有名なオーケストラで、1998年には現在のホールを所有しています。
9月から翌年6月までのコンサートシーズンには約40回の演奏会を開催し、ソリスト達と協力して演奏を行ったり、子供達の為の音楽プログラムやチャリティーコンサート等、幅広い活動を行っています。
●オーケストラからのメッセージ●
「我々は厚意を持ってこの交歓演奏会に高崎第九合唱団を招待したいと思うと同時に、皆様の国にとっても大切な日になるように、この交歓演奏会を捧げたいと思います」
以前にザ・ナショナル・オペラ・アンド・バレッタ・オーケストラよりトラカイ城でのコンサートが提案されましたが、屋外でのコンサートであることと、日本側が希望する時期の開催は難しいとの回答を得ましたので、推薦から除外し、リトアニア・ステート・シンフォニック・オーケストラを選択しました。
4)旅行時期について 5月末頃からの6月初旬の行程です
オーケストラからの第九演奏会開催が実施できる日(2006年6月2日)の連絡がありました。
これらにあわせ日本を5月31日に出発したいと思います。
5月中に日本を出発することにこだわるのは、5月に比べ6月は航空券が2万円高くなるからです。
また2006年夏はサッカーワールドカップがドイツで開催されます。
これらの影響を考え、旅行期間は日本のGW後からドイツのサッカーワールドカップ前までの間としています。
5)旅行費用について
2006年度の料金は未発表なため、2004年度の費用にて演奏旅行を見積もりました。
2002年のポーランドへの演奏旅行は10月に99名の参加人数で実施されました。参加費用:289000円 オプショナルツアー:69000円でした。
ヨーロッパの観光シーズンは気候が良くなる4月からであり、10月に比べ滞在費用が高くなります。
また、5月の航空運賃といえど10月に比べれば若干高くなります。
またテロ以降、航空保険料が値上がりとなっております。
さらに原油高による燃料費高騰が、航空運賃とは別に利用者に転嫁されています。
上記により、ある程度の値上げは避けられないと予想されますが、運営委員会で検討中の日程表で80名以上の参加人数となった場合は、参加費用は30万円前半を予定しております。
6月のヨーロッパは年間を通してもベストな観光シーズンですので、値上がり分の価値は充分にあるかと存じます。
旅行費用は最終的な内容と参加人数等によって異なって参りますのであくまでも目安とお考え願います。
オプショナルツアーは、フィンランド旅行を提案します。
以前、お話いたしましたサンクトペテルプルグ(旧レニンゲラ-ド)は、世界的に注目を集めている観光都市なため滞在費用がかなり高額であり、物価が上昇中です。
また、サンクトペテルプルグから帰国する場合は、(その人気の影響で)2004年4月より追加料金が必要となりました。
しかし、治安の悪化が顕著であり自由時間もまったくとれず、多くの団員の安全を考慮すると、この演奏旅行での訪問にはふさわしくないと判断せざるを得ません。