応援してくださったみなさまへ、高崎第九合唱団からご報告
2006年6月2日(金)リトアニア首都ヴィリニュス市から
高崎第九合唱団(団長 渡辺義之/140名)は、6月2日午後7時(日本時間6月3日午前1時)、ヨーロッパ・バルト三国の「リトアニア共和国」首都ヴィリニュス市のコングレスホール(1000人収容)において、同団第5回目となるヨーロッパ第九公演を開催、大成功をおさめた。
参加者は72名。構成は最年少25歳から最高齢74歳まで。県内在住65名、埼玉2名、栃木2名、東京1名、神奈川1名、新潟1名。
5月31日に高崎を出発した同団は、デンマーク・コペンハーゲンを経て、リトアニアへ入国。
先の大戦でユダヤ人にビザを発給し続けた杉原千畝氏の遺功も手伝い、親日家の多い国である。
その在リトアニア日本大使館からも、急遽大床臨時大使が同席された。
6月2日のコンサートの大まかな流れ
1. リトアニア国歌(リトアニア語)
(国歌の演奏が始まると、客席は総立ちに、合唱団員も感激しながら熱唱。)
2. ソーラン節(日舞付)
3. さくらさくら(日舞付)
(日舞は、団員の西川藤扇生(本名:海老原洋子)。始めて見る日舞に観客は興奮。)
4. 赤とんぼ(ア・カペラで静かなホールの隅々まで、日本の郷愁が響き渡る。)
(小休憩)
5. ベートーヴェン交響曲第九番(世界共通、人類平和の合唱曲。EUの国歌でもある。)
オーケストラはリトアニア国立オーケストラ、首席指揮者ギンタラス・リンケヴィチュス氏。
2楽章のあとの楽章間で合唱団入場。平和・国際文化交流のため、人類共通の宝「第九」を熱唱。
演奏が終わると客席は総立ち、割れるような拍手。合唱団指導者赤羽洋子が花束をいただく。
演奏会終了後は、団員・出演者・関係者によるレセプション(文化交流会)を開催。
団員の用意した茶道・書道コーナーも盛り上がり、吉澤美園(団員)の「南京玉すだれ」も大好評。
(同行旅行社ICEC渡辺氏が寝ずにリトアニア語のカードを作り、口上に合わせて提示。)
リトアニアの各新聞には、演奏会前後毎日のように第九コンサートの記事が掲載された。
日舞の西川氏の写真は、特に印象深かったのか大きく掲載。(新聞及びポスターも現地で入手済。)
6月3日、旧首都カウナス市、杉原千畝氏の机のある旧大使館(現杉原記念館)を訪問。
同4日、世界最多の十字架の立つ聖地「十字架の丘」でミサ曲の献曲。
同5日、ラトヴィア共和国首都リーガ市(バルト三国最大の街80万人)、世界最大級(4位)のパイプオルガンのあるリーガ大聖堂を貸切り、ミサ曲献曲コンサートを開催予定。
同6日、エストニア共和国首都タリン市、エストニア混声合唱団(ESS)と交歓演奏会を共催予定。
6月8日に一部が帰国、多くは6月11日(14:45予定)に高崎駅東口へ帰ってくる予定。
バルト三国では、「合唱の祭典」が世界遺産(無形文化)。その本場で合唱を披露し、合唱による文化交流を果たせることは、合唱団にとって大きな収穫であり、日本文化を知ってもらう重要なチャンスです。
この機会にご声援・ご後援いただきました関係各位に厚く御礼申し上げるとともに、まずは一報を報告いたします。
2006年6月5日
高崎第九合唱団 事務局長 小野里 明(日本側サポート)
現地レポート:事務局次長 新井祐美子
演奏会終了後の速報FAX(誤字脱字はそのまま)