第37回演奏会 2010年12月18日(土)
下記内容は、財団法人群馬交響楽団・二期会から得た情報を元に高崎第九合唱団で加筆しています。絶対にコピーや引用はおやめください。指揮 大勝秀也(Shuya Okatsu)高崎第九合唱団との共演は2回目(第33回)
東京に生まれる。東京音楽大学卒業。1988年ドイツに渡り、ボン市立歌劇場音楽監督のアシスタントとして数多くのオペラを指揮し、その後、1991年ゲルゼンキルヒェン市立歌劇場第一指揮者、1994/95シーズンよりボン市立歌劇場第一指揮者。ドイツを中心にヨーロッパで活躍し、1996年5月/6月ボン歌劇場海外公演を行なった。
オペラ公演以外にも、ボン・ベートーヴェン・ハレ管、北西ドイツ・フィル、ザグレブ・フィル等と協演。また、シュトウットガルト室内オーケストラとCD録音を行ない、1995年3月/4月にはアメリカ、オーストラリア演奏旅行を行なった。
1996年7月よりマルメ歌劇場音楽監督に就任。1999年5月には同歌劇場管弦楽団とCD「バーンスタイン:ウエストサイド物語/ストラヴィンスキー:火の鳥」をリリースし、スペイン旅行を行なった。
国内では、1998年7月二期会「フィガロの結婚」、1999年6月N響定期、1999年11月新日フィル定期、2000年9月大阪センチュリ?定期、2002年日生劇場「日本人オペラシリーズ3/久保魔耶子:羅生門」公演、関西二期会で「ルチア」「ばらの騎士」「タンホイザー」「ノルマ」などを公演し、正統ドイツの薫り豊かな演奏が高く評価されている。
2006年6月/2007年5月ボリショイ劇場で「トスカ」を指揮し好評を博した。2006年6月ポーランドで森麻季とレコーディングを行った。
沖縄県南城市シュガーホール芸術アドバイザー。昭和音楽大学非常勤講師。
ソプラノ 大山 亜紀子(Akiko Oyama)高崎第九合唱団との共演は2回目(第36回)

オペラはこれまでに、第45回芸大定期『コジ・ファン・トゥッテ』、ウィーン国立大学との交流演奏会『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、『シモン・ボッカネグラ』アメーリア、『ラ・ボエーム』(ハイライト)ミミ等に出演した。
06年東京二期会『蝶々夫人』タイトル・ロールで本格的舞台デビューし、満員の聴衆の絶賛を浴び、翌07年9月『仮面舞踏会』アメーリアと立て続けに主役に抜擢され聴衆を魅了。 これからの日本のオペラ界を担う逸材として期待されている。 コンサートでは、同声会主催卒業演奏会、第15回ぐんま新人演奏会、第40回高崎新人演奏会、第9回・第12回松井田町音楽のつどいなどでは地元の音楽会に積極的に貢献し、レインボウ21サントリーホールデビューコンサート99JTアフタヌーンコンサート、第74回二期会オペラ研修所「オペラ・ストゥーディオの夕べ」、「二期会新進声楽家の夕べ」、川崎靜子賞20周年記念コンサート、二期会オペラ研修所50周年記念コンサート、二期会ゴールデンコンサート、シューベルト作曲「ミサ曲第5番変イ長調」、ベートーヴェン作曲「交響曲第九番」、ヴェルディ作曲「レクイエム」のソリスト等に出演するなど着実に活躍の場を広げている。
08年8月、プッチーニ生誕150年フェスティバル・オペラ《三部作》より「外套」ジョルジェッタに出演。平成21年度高校生のためのオペラ鑑賞教室『トスカ』(新国立劇場主催)に主演し絶賛を浴びた。09年10月、東京二期会『蝶々夫人』タイトル・ロールでは凛としたヒロイン像で確かな存在感を示した。さらに2010年2月、東京二期会『オテロ』新制作・白井晃演出のデズデモナに抜擢され、ドラマティックな中にも繊細な音楽作りが絶賛を浴びた。日伊音楽協会・日本声楽アカデミー・群馬音楽協会・東京ミュージックアーツ各会員。二期会会員
メゾ・ソプラノ 菅有実子(Yumiko Kan)高崎第九合唱団との共演は2回目(第21回)

第62回日本音楽コンクール声楽オペラ・アリア部門第2位入賞。
第26回日伊声楽コンコルソ入選。第1回日本声楽コンクール入選並びに田中路子賞受賞。二期会公演『ラインの黄金』フロスヒルデ、『ワルキューレ』ヴァルトラウテ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、「珠玉のドイツオペラ」(演奏会形式)に『ばらの騎士』オクタヴィアンで出演。同役で95年NHKニューイヤー・オペラコンサートに出演。その他『カルメン』タイトルロール、『アルジェのイタリア女』イザベラ、『コシ・ファン・トゥッテ』ドラベッラなどに出演。98年5月には新国立劇場『魔笛』で侍女3をつとめた後、7月二期会『フィガロの結婚』ケルビーノ、12月新国立劇場・二期会共催『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼルと続けてズボン役を演じ、溌剌とした演技と歌唱で期待に応えている。99年1月には新国立劇場『カルメン』メルセデス役を務めている。2000年2月二期会公演『魔笛』侍女2役、8月には『真夏の夜の夢』オベロン役を好演。2001年3・4月は新国立劇場『ラインの黄金』、2002年3・4月は新国立劇場『ワルキューレ』に出演し好評を博した。
2005年7月二期会ドイツの気鋭演出家カロリーネ・グルーヴァー、クリスティアン・アルミンク指揮『フィレンツェの悲劇』ビアンカでは演出意図を見事に具現化し新境地を拓いた。
また東京フィル・オペラコンチェルタンテシリーズ「ウェストサイドストーリー」「アルジェのイタリア女」「アドリアーナ・ルクヴルール」「ムツェンスクのマクベス夫人」、第50回芸術祭大賞受賞『ヒンデミット/3部作』に出演。東京都交響楽団定期演奏会「エレクトラ」に出演。コンサートの分野では、92年に日本演奏連盟のオーディションにより、デビューリサイタルを東京文化会館小ホールにて開催。ベートーヴェン「第九」「ミサ・ソレムニス」、マーラー「交響曲第八番」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、バッハ「クリスマスオラトリオ」「ミサ曲ロ短調」「マタイ受難曲」など多くの宗教作品のソリストとして、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、など多くのオーケストラと共演している。
常にハイレヴェルの歌唱によるオーケストラとの共演は枚挙に暇がない。艶のある深い声質とともに優美な舞台姿が大きな魅力である。二期会会員
テノール 村上公太(Kota Murakami)高崎第九合唱団との共演は初

第73回読売新人演奏会、新潟県中越大震災復興支援「フェニックスコンサート」、京都国立博物館主催「クリスマス・コンサート」等にも参加している。オペラ研修所在所中はJ・シュトラウス『こうもり』アルフレード、ブリント各役、モーツァルト『ドンジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役、プッチーニ『ラ・ボエーム』ロドルフォ役などをつとめる。
2006年より文化庁在外研修員としてイタリア・ボローニャへ留学。ボローニャ・アカデミア・フィラルモニカにて一年間研鑽を積む。同年11月ボローニャ大学にてモーツァルト『戴冠式ミサ』のテノールソロをつとめる。2007年5月イタリア・トラーパニで行われたジュゼッペ・ディ・ステーファノ国際コンクールにてリゴレットのマントヴァ公爵役を獲得及び出演。同年10月新国立劇場10周年記念コンサートに出演。11月東京文化会館主催オペレッタ「メリーウィドウ」にてカミーユ役を演じる。2008年、〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008〉に参加、秋山和慶指揮上海交響楽団と共演。同年9月、東京シティ・フィル オーケストラル・オペラ『トリスタンとイゾルデ』若い水夫の声。2009年新国立劇場オペラ『カルメル会修道女の対話』第一の人民委員役に出演。佐渡裕プロデュースオペラ『カルメン』では、ドン・ホセのアンダーとして参加。09年11月、東京二期会『カプリッチョ』にイタリア人テノール歌手で出演し公演を成功に導いた。また2010年2月にシンガポールオペラ『ラ・ボエーム』ロドルフォに出演し好評を博し、7月には『魔笛』のタミーノで出演するなど海外でも注目を浴びている。オペレッタなどでも才覚を発揮しており、今後益々の活躍が期待される逸材。二期会会員
バリトン 泉 良平(Ryohei Izumi)高崎第九合唱団との共演は2回目(第34回)

大学在学中より演奏活動を開始し、サントリーホールオペラ『椿姫』ドビニー、『リゴレット』マルッロでレナート・ブルゾン氏と共演、大野和士氏指揮/東京フィルのオペラコンチェルタンテ・シリーズ『ドン・カルロ』の修道士、『仮面舞踏会』のシルヴァーノ、シュレーカー作曲『はるかなる響き』(日本初演)の役者などで注目を集める。また、同シリーズのチョン・ミョンフン氏指揮『魔弾の射手』オットカールで出演。新国立劇場においても開場記念公演/若杉弘氏指揮『ローエングリン』のブラバントの貴族、『リゴレット』モンテローネ伯爵、ロッセリーニ作曲『花言葉』の伯父等を演じ、『マノン・レスコー』ではレスコーのアンダーを務める。近年では、02年二期会創立50周年記念公演『フィガロの結婚』(宮本亜門氏演出)において伯爵として大抜擢され二期会オペラにデビュー。続けて同記念公演『椿姫』のジェルモンとして、オーディションにより再び抜擢され絶賛を博すなど活躍を続けている。
また、海外での活躍も著しく、ニューヨークにおいてメトロポリタン・オペラ・オーケストラと共演をはじめ、中国北京では日中オペラガラコンサートでリゴレットを歌い、その演奏は中国全土に数回に渡り放映され内外の注目を集めた。03年ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ財団主催によるコンサートに招聘されカーザ・ディ・リポーゾにてリゴレット等を歌い、また同年、ミラノ市主催サン・ドミンゴ劇場での『ラ・ボエーム』でマルチェルロに出演するなど着実に実績を重ねている。
04年日本オペラ協会公演『みづち』でタイトルロールを、また二期会公演 R.シュトラウス『エジプトのヘレナ』(日本初演)にアルタイルで出演し、存在感を印象付けた。
05年1月には新国立劇場『マクベス』で急病の外国人歌手に代わって急遽マクベス役で出演し、完璧な歌唱と演技で絶賛され同劇場におけるタイトルロール役でのデビューを華々しく飾った。同年3月に同劇場小劇場オペラ『ザザ』にカスカール役で出演したほか、同年11月二期会公演『さまよえるオランダ人』のオランダ人役に大抜擢され成功を収めた。06年二期会『蝶々夫人』ではシャープレス役、日生劇場『利口な女狐の物語』森番役で存在感を示したことは記憶に新しい。08年2月、東京二期会『ワルキューレ』のヴォータンに出演、日本人離れした堂々たる容姿とスケールの大きい演奏で高い評価を得た。2009年1月、日本オペラ協会創立50周年記念公演『天守物語』朱の盤坊を好演。2010年4月、日本オペラ協会・今村昌平台本・池辺晋一郎作曲によるシニカルな風刺オペラ「魅惑の美女はデスゴッデス!」落語「死神」を艶笑オペラに~の主要キャスト、早川に出演。7月には東京二期会『ファウストの劫罰』メフィストフェレスに出演予定など活躍が続く。二期会会員
管弦楽 群馬交響楽団(Gunma Symphony Orchestra)
1945年、戦後の荒廃の中で文化を通した復興を目指して「高崎市民オーケストラ」が創設され、翌年「群馬フィルハーモニーオーケストラ」、1963年に「財団法人群馬交響楽団」と改称して現在に至る。
1955年、「群響」をモデルに制作された映画「ここに泉あり」が公開され、全国的に注目を集め、翌年には文部省により群馬県が全国初の「音楽モデル県」に指定された。さらに1961年、市民の全面的な支援を受けて高崎市に群馬音楽センターが建設され、これを拠点としてさらに幅広い活動が展開された。また、1947年5月に始めた移動音楽教室では、2009年度までに延べ600万人以上の児童・生徒が鑑賞しているのをはじめ、県内各地での演奏活動の展開により、群馬県の文化の象徴として県民から幅広く支持されている。
1994年には「プラハの春国際音楽祭」、「ウィーン芸術週間」から同時に招待を受け、音楽監督高関健指揮のもと4カ国を巡る海外公演を実現。 翌年の創立50周年には東京及び群馬県内各地でベートーヴェン交響曲連続演奏会を行った他、50周年記念委嘱作品「オーケストラのための遠景Ⅱ」(細川俊夫作曲)を東京・群馬で初演し、高い評価を得た。
2001年からは、日本の音楽界を牽引している楽団として、文化庁の「芸術創造活動重点支援事業」支援団体に指定されている。2003年5月には第400回定期演奏会を迎えるとともに、同年10月にはNHKテレビ番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」で楽団の草創期が紹介され、全国から注目された。また、2005年4月にはNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」の主題曲を担当し高評価を得る。最近では、定期演奏会、移動音楽教室など地域に根ざした活動や、レコーディング、文化庁の本物の舞台芸術体験事業をはじめとして全国各地での演奏活動も積極的に行っている。
2005年には創立60周年を迎え、今後は、さらに幅広い活動を通してますます音楽文化の発展に貢献することが期待されている。
合唱 高崎第九合唱団(The Chorus of Beethoven's Symphony No.9 Takasaki)
1974年創立以来、ベートーヴェンの第九交響曲を、群馬交響楽団と共に群馬音楽センターの舞台で演奏している。
89年西ドイツ(当時)のハイデルベルク市の聖霊教会において、日本の第九コーラス初となる海外公演を行い全国的な注目を浴びる。95年高崎市の友好都市チェコのプルゼニ市において、市制700周年記念事業として第九を公演。98年ドイツのニュルンベルク市では、グスタフ・アドルフ教会において第九を公演。ベートーヴェンゆかりの地を巡った。02年ポーランドのザブジェ市では、文化庁「地域文化国際交流事業」など両国の国際交流事業として第九を公演。ワルシャワ、アウシュヴィッツ強制収容所跡地などにおいて歌による人類平和と国際文化交流を訴えた。06年リトアニアの首都ヴィリニュス市では、リトアニア国立オーケストラと第九を公演。歌による独立を果たし、合唱が世界遺産である合唱聖地バルト三国で、様々な音楽交流を積極的に行った。07年高崎市の友好都市中国の承徳市において、日中国交正常化35周年事業「高崎ウィークIN承徳」にも出演。08年10月これらの音楽による平和活動と国際交流活動が評価され、群馬県国際交流賞を受賞。
09年10月スロヴェニアの首都リュブリャナ市において、スロヴェニア国営放送オーケストラと第九を公演。旧ユーゴ連邦から独立し、EUの国歌である第九を共に歌う喜びを分かち合った。国内では「高崎の第九」コンサートのほか、市役所・県庁・病院・商業施設等でのクリスマスコンサートにも出演。毎年5月に行っているメイコンサートでも07年からはオペラを披露。自ら運営・販売・法手続きも行う市民コーラスとしての活動は高く評価されている。団員は年齢も職業も様々であるが、ベートーヴェンの音楽を愛し「第九」の人類愛の精神を歌い、音楽による平和と国際文化交流を目指すことを共通の信念として活動を続けている。06年10月NPO法人となり、「地域のために、世界のために、平和のために、歌を歌う法人」として活動している。
編曲 富澤裕(Yutaka Tomizawa)
東京声専音楽学校(現、昭和音楽芸術学院)卒業。
同校オペラ研究科修了。在学中より多くのオペラ公演に参加し、音楽の現場を学ぶかたわら、作曲を故西崎喜太郎、青島広志の両氏に師事する。作品は合唱曲、オペラ等の声楽曲が多いが、室内楽曲やオーケストラ曲も発表しており、編曲やオーケストレーションでも好評を得ている。また日本語による教会音楽の創作に携わり口語訳聖書をテキストとする2曲のカンタータを発表。東京・大阪をはじめ各地の教会で上演されている。
現在、神奈川フィル、ニューフィル千葉等のオーケストラで編曲を担当する他、音楽之友社の雑誌、教育音楽に作曲と編曲を連載しており、その多くがすでにCD化されている。
昭和音楽芸術学院、及び昭和音楽大学付属音楽教室講師。日本フィル協会合唱団指揮者。
主な作品として、「アルビノーニの主題による幻想曲」、オペラ「アルスメトリウム現象」、カンタータ「エマオの旅人」、混声合唱のための「倫理的一貫性に欠ける合唱曲」、女声合唱のための「練馬大根のはなし」、村野四郎氏の詩による歌曲集。
1989年以来、高崎第9合唱団のメドレー曲の編曲を行っており、団員にとっては練習の楽しみの一つになっている。