夜明けです 私たちが宿泊したホテルです |
 | カトヴィッツェを中心にポーランド西半部に配信されるヴィボルチャ新聞(2002年10月8日)に大きく取り上げられた。 |
8:00 クラクフ発
9:00 ヴィエリチカ着 岩塩採掘場 (Kopalnia Soli Wieliczka)
 | クラクフから南東へ約54kmのところにあるヴィエリチカ岩塩採掘場。1250年ごろから1950年代まで稼動し、現在は博物館のみ。 岩塩の洞窟の中は総延長300km、深さ300m以上。そのうち観光できるのは約2.5kmで、約2時間かけてお散歩します。
2000万年前ポーランドは浅い海でした。10世紀末の伝説によるとハンガリーからやってきたキンガ姫が道中の泉に婚約指輪を投げ入れ、ヴィエリチカの住民に掘り出すよう求めると、その泉から岩塩層と指輪が発見されたそうです。 そしてこの塩は14~16世紀ヨーロッパ中に輸出され、国家予算の1/3を占める重要な産業となりました。
洞窟内見学にあたり、撮影許可料として写真8zł、ビデオ13złを支払い、胸に許可証であるシールを貼ります。この撮影料は岩像のメンテナンスに使用されるとのこと。1グループ(1班~4班)、2グループ(5班~8班)、3グループ(9班~12班)に分れて見学しました。
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♪こんなことがありました | チケットを渡され、3グループに分かれ入場を待っている時、リチャードさんが 「みなさーん、このチケットは大事です、なくしてくださーい!」 ???というみんなの顔を見て、もう一度 「なくしてくださーい」 みんなに指摘され、恥ずかしそうに顔を赤くしてとてもかわいらしかった♪ |
9:30 岩塩洞窟内見学  | 地下へは4層で9人乗りの特殊なエレベーターで地下64mの地点まで16秒で降りていきます。遊園地の乗り物の気分で乗り込みましたが、外から鍵を掛けられると何となく緊張…。 真っ暗になり何故か一瞬の沈黙、「こんなに真っ暗な体験は初めて」と隣も見えない中で誰かが言いました。あまりの怖さにシュワジェヴェチカを歌ったグループもあったらしい♪ まるで古~い牢屋の様…、私達の顔を見て、「古いけれど安全です」とガイドさん。 いよいよ地下へ、ガラガラと音をたて、地下130m地点へ到着。 |
 | 岩塩の洞窟の支えは木を使ったためヴィエリチカ周辺100kmくらいは森がありません。湿度が多いため鉄だと錆びてしまいますが、300年前の木造に塩がついていて現在でも腐っていません。
ただ歩いていると周りが塩だということを忘れてしまいます。本当に塩?と思っていると「なめたらわかる」とガイドさん。う~ん、そう思ってみんな舐めているに違いない・・ちょっと手の届き難いところをつまんでなめたら、本当だ!しょっぱい!本当に全部塩なのですね。そういえば体が殺菌されているような気がします。
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 | ♪こんなことがありました
柴田さんが青い顔をして迷子が出たと・・・この洞窟の中で!? でもその方、他のグループで熱心にガイドさんのお話を聞いていた、とのこと。よかった、よかった。 ガイドさんが「塩の持ち出しは一人2㎏まで、2㎏以上持ち出さないでください」だって・・・。 でも(2kg以内の大きさの)岩塩のカケラをくれましたね。 |
♪困っちゃったエピソードより | 地球の一番深い地下ヴィエリチカで見学中にすてきなトイレがありました。ドアのカギの調子が悪くて開かなくなってしまいました。あたりがしんとして呼んでも誰も来てくれませんのでドアをトントン手の関節がはれるくらい叩きましたら、2号車の仲間が飛んで来てくれて「大丈夫だから今開けるからね」と外からコインで開けてくれました。とんだせっちんづめになりました。【徳井百合子】 *せっちんづめ(雪隠詰め):アンケート困っちゃったエピソード12班斉藤邦枝さんを参照 |
 | 岩塩の坑夫は奴隷ではなく、農家の冬の間の出稼ぎ労働者。
洞窟の中にはポーランドの物語や伝説の人物が坑夫によって彫刻されています。 そして坑夫が彫刻した地下101m地点の世界最深の礼拝堂で、他の見学者の方を観客にアカペラ演奏会を披露。
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 | 世界遺産ヴィエリチカ岩塩採掘場 地下大ホールでコーラス
指揮:赤羽洋子 合唱:高崎第九合唱団(ア・カペラ) 「赤とんぼ」、「ガウデ・マーテル(Gaude Mater)」、 「シュワジェヴェチカ(Szła Dzieweczka)」
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 ①赤とんぼ シーンとして聴いてくれていました。 決して夕日など見えることのないこの場所に響きわたったこの歌は異国の人にも郷愁の念を感じさせるのでしょうか・・・。
②Gaude Mater 歌い出したら声をあげて喜ばれました。 この歌を歌う度にポーランド人の祖国を思う心に感動します。
③Szła Dzieweczka この歌では上の方で見ていてくれた観光客が踊りだし、観光ガイドさんも洋子先生の手を取って踊り出してしまい、音楽に国境はないんだとつくづく感じました。 |
 ガイドさんに手をとられ踊る洋子先生
 | この大聖堂の壁も当然、塩。 周りには聖書のお話が彫刻されています。ただ彫ったのは坑夫のため、よく見ると“?”という部分もあるとのこと。
この教会ではミサも行なわれ、希望があれば結婚式もしてくれるそうです。
この採掘場の中にある池は、水深9m塩分30%(死海ですら26%)。 天井(30m)が高く響きが良いため、ガイドのブエスワフさんの“バリトンの美声が素敵”と褒めたら、調子にのりずっと歌っていました(解説が聞こえないくらい…)。 でも、洋子先生が「野ばら」を、その子先生は「アヴェ・マリア」を歌ってくれ得した気分♪
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坑内案内図↓
 12:30 クラクフへ出発 | アドレス帳を忘れた事務局長
そして地下160mの郵便局へ到着。世界最深の場所にある小さなポストがJAPAN宛のエアメールでいっぱいになってしまったのではないかしら?
再びエレベーターに乗って地上へ戻り、陽の光を浴びながら岩塩グッズをおみやげに・・。帰りのスーツケースの重量は大丈夫かな? |
13:30 クラクフ着
ヴァヴェル城


 | 世界で最初に世界遺産の指定を受けたポーランド王国首都クラクフ。日本の京都と姉妹都市提携しています。
ヴィスワ川沿いにそびえる歴代ポーランド王の居城として名高いヴァヴェル城には3つの礼拝堂を持つ大聖堂があり、1320年にゴシック様式で着工されてから、ルネッサンス様式、バロック様式が加えられ建設されたもの。(私達は大聖堂の中に入ることはできませんでした・・残念。)
建物に囲まれ反響して響きが良いため旧王宮の中庭で、ガウデマーテルとシュワジェヴェチカを歌いました。 王宮に勤める職員達が紅葉した蔦のからまる壁の窓から顔を出し微笑んでくれ、陽気なイタリア人のグループから拍手と声援をいただき、ここでもまた音楽に国境はないと感じました。
ただ歌を歌っただけなのに、どこの国の人ともすぐ意気投合。そしてイタリア人グループと大騒ぎで写真を撮りました。
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♪こんなことがありました♪  | イタリア人のかわいい男の子が、“シュンスケ!シュンスケ!シュンスケ ナカムーラ!”と興奮し叫んできたので、“おー、 しゅんすけ なかむーら しってる しってるぅ”と何も訛ることないのに訛ってお返事をしてしまいました。
集合写真を撮るために井田さんがカメラの位置を定めている間の事。柴田さんが“みなさぁ~ん…”と両手を広げて叫んでいると、渡辺さんが、ニヤッと笑い、置き去りにされた柴田さんのバックを指差し、“みなさーん、くれぐれも手荷物をあんな風に置き去りにしないでくださいね~” 柴田さん、満面の笑みで“わたくし、今、殺気が芽生えました”と…。今でも頭に焼き付いて離れないあのやりとり。素なのか?演技なのか?面白すぎる。 |
14:30 頃やっと昼食 旧市街のレストランHawetha  |  ポーランドの名物料理ピエロギとお店自慢のパンの中に入ったカレー風味のスープ(少々しょっぱくてパンがないと食べられなかったかも)ここでパンまですべて食べ尽くしたのが6班斉藤保光さんと10班新井祐美子さん・・・う~ん、凄い。
お店の人もびっくりしていたけど、喜んでくれていましたネ♪ |
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16:45 フリータイム 織物会館

聖マリア教会
 |  ←織物会館は、14世紀から建つルネッサンス様式で、元は衣服や布地の交易所、今はお土産物屋で長さ100mのクリーム色の建物 聖マリア教会は、1222年ゴシック様式で建てられた。内部の祭壇は国宝指定。→ |
ヤギェウォ大学

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1364年創立。コペルニクスやヨハネパウロⅡ世も学んだ。 |
 | レストランを出て18:45に織物会館集合で解散組とヤギェウォ大学、聖マリア教会見学組に分かれて行動。この時点で晴れてはいるけど風が強くてものすごく寒いです。 ヨーロッパ最大(約4万m2の中央広場はとても賑やか、こんなに寒いのに人がたくさん。広場の中央には織物会館があり、その周囲にあるテントのお花屋さんがヨーロッパって感じです。一時間毎に聖マリア教会から吹き鳴らされるラッパも悲しいエピソードがありましたね。 今回の旅行に参加できなかった団員のお土産を求めて織物会館へ。会館の中ではみんながお店の人と身ぶり手ぶりでお買い物中!お土産はクラクフの風景が描かれたコースターのような壁掛けを買いました♪ |
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♪楽しかったエピソードより | 織物会館でコハクのお店での事です。にこやかで感じのよい中年の店員さん。気持良く買い物ができ、お友達にも教えてあげ、一緒に選んであげると、私に腕輪をサービスして下さったのです。思いがけずクラクフで客引きの経験をしてしまいました。【野口悦子】 |
18:45 集合 19:00 レストランで夕食 穴ぐらのようなお店 フォプエスキ ヤドウォ Chlopskie Jadlo | 日も落ち、冷たい雨が降ってきました。(残念なことに体調を崩し、ホテルに帰る人も・・)
暗くて凹凸の激しい石畳を15分位歩いて夕食のレストランに到着。市内レストランにて夕食で超豪華お肉の船盛料理・・。 ポーランドの音楽付でとても楽しい雰囲気なんだけど、お昼が遅かったから食べられない・・・。もったいないけど食べられない・・・。 |
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21:00 レストラン発 21:15 ホテル着 | 今日はいったい何歩くらい歩いたのかしら?万歩計つけておけば良かった。明日も早いんだよねぇ・・。 おやすみなさい。 |
ノヴォテル・ホテル Hotel NOVOTEL
 TEL:012-6375044 |  |