1998年10月18日(日)-3日目-
7:15 モーニングコール 8:00 朝食 | 眠れた人も眠れなかった人も、笑顔で朝食をとりました。昨日と同じように見える光景の中にも、今日にしかない緊張感がかすかに漂っています。 |
8:55 ホテルエントランスに集合 9:00 旧市街地見学 ![]() デューラーハウス(Durer Haus) | ![]() ![]() ![]() ![]() |
玩具博物館(Spielzeugmuseum) | ![]() 玩具博物館に着くと鳥の形をしたカラフルでかわいい噴水がお出迎え。 中にはたくさんのドールハウスや鉄道模型がおいてありました。みんな短い 時間の中、夢中でおみやげを購入していました。 |
聖ロレンツ教会(Lorenzkirche)![]() |
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11:55 美しの泉に集合Schoner Brunnen | ![]() |
![]() 聖母教会のからくり時計 | 12:00になると聖母教会(Frauenkirche)のからくり時計が動きます。7人の選帝候が皇帝カール4世の周りを回るこのからくり時計は1509年にできたものです。広場中の人々がみんな時計を見上げているこの光景。3年前の チェコの時も、こんな感じだったナと思い出す人も多かったのでは。 |
12:10 教会へ![]() | 最後のリハーサルの為、バスで教会へ向かいます。全員真剣そのもの。高崎第9合唱団「ヤルトキハ、ヤル!」。緊張感の中、リハーサル終了。でもこの地にとって、この仕上がりがどの程度のものなのか、まだ誰にもわかりません。 |
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16:00 観光 ニュルンベルク裁判所跡、デューラーの眠る墓所、ナチ結党広場跡 | ![]() ![]() ナチス結党広場跡は、とても広くバスを降りると思わず走り出してしまいました。昔はナチスが行進したこの広場も、今では子供の遊び場所です。 |
17:40 ホテルへ | 本番に備えて、身仕度を整えます。髪を結い上げ、お化粧をするのにも、神聖な気持ちになってしまいます。 |
18:50 演奏会場へ 約1,000人くらいは入ったか? | 教会の中はひんやりとしているのに、人々が慌ただしく動いて、本番の準備をしているのを見ると胸の中が、どんどん熱くなってきます。段取りの最終確認。1、2楽章まで教会の一番前の席に左右に分かれて座り、3楽章の前にステージ両脇の階段を上がって、オケの後ろに並ぶことになりました。(女性は階段でスカートを踏まないかと、とても心配でした。) 本番の時刻が近づいてきます。教会の後ろの扉から聴衆が入ってきました。初めはぽつぽつ空席が見えた客席が、見る見るうちに満席に。2階へも座りはじめました。それでも入りきらなくて、会場内の階段を埋めつくして座っている若者達の姿が見えます。本当にこれが私たちの演奏会?! と団員の誰もが驚いたことでしょう。失敗はできません。 |
20:00 本番![]() こんな高いとこまで上がって歌ってしまいました。かなり緊張しています。 | 午後8時。ざわめきが次第に消え、会場が静寂に包まれました。 ステージの下、上手側のドアが開いた瞬間、大きな拍手が静寂を破りました。オップ先生登場。勢いよく階段を昇ると、ステージ中央で“ばっ!”と少し男性的なおじぎをしました。彼女が両手をあげ、第一楽章が流れ始めました。客席よりかなり高い位置のステージ。音が天井から降ってくるのを体で聴きながら、出番を待ちます。今、この瞬間、みんなと心はひとつ。そう思っていたとき、第2楽章は鳴り止んだのです。 席を立ち静かに階段を昇りました。ステージに立つと本当に満席なのがよくわかり、緊張感が増してきます。いつもは少し長く感じる穏やかな第3楽章が、いじわるに思えるほどあっという間に終わり、第4楽章が鳴り出しました。 |
![]() 【第3回海外公演】 [20:00~22:00] 歌・演奏・会場が一体となり、物音も聞こえない静寂の中、 会場全体が拍手と足踏みで賞賛。 アンコールは『別れ(ドイツ民謡)』と『赤とんぼ(日本童謡)』をアカペラで。 団員も歌い終えた後歓喜の涙を。 演奏・練習・旅行に関する多くの企画打ち合わせ。団員・指導者の必死の練習。 熱意と努力をイメージさせながら盛り上げてきた成果である。まず真似できまい。 | |
「この日のために、やってきたのだ!」という気持ちを込めて夢中で歌いました。石造りの教会に、高崎第9合唱団の声が響きわたります。オップ先生の激しい指揮棒。若いオーケストラ団員たちと一つになる心地よさ。体が熱くなり頭の中は演奏のことだけ。熱い空気で会場をいっぱいにして演奏は終わりました。最後の音が消え、静寂が戻りました。教会だから拍手は無いのかな、と思った瞬間、会場を揺るがすような拍手。それだけでは足りず足を踏みならす聴衆。![]() 成功です!! オップ先生が指導の赤羽先生を紹介します。大きな拍手が静まり、アンコールの『赤とんぼ』。石の教会の音響も手伝い、この日の『赤とんぼ』の何と美しいこと! まさに日本の歌。静かなアカペラの響きに、急にじんと きて胸がつまってしまいました。会場からさらに大きな拍手を受け、もう1曲『わかれ』を歌います。涙があふれてきます。信じられないほどの拍手と足踏み。ところが、赤羽先生がおじぎをして、私たちがステージを下りても、まだ私たちの姿が見えるのでお客様が帰りません。その間、ずっと拍手と足踏みが鳴り 止まないのです。でももうアンコール曲はない。どうしよう? 「手を振って 帰っちゃいまいましょう!」 赤羽先生の一声でにこにこ手を振り逃げるように会場を出ました。バスに乗り込んでも、帰る道すがらバスに手を振ってくれる人々が。すばらしい祝福ぶりで、まるで夢のような気分でした。 | |
だるまに大はしゃぎ!こんなことしちゃうドイツの人々! | ![]() レセプション会場は宿泊しているホテル。出演者はもちろん、ニュルンベルク市の観光局長、市議会議長とSPD党議員さんらがまた祝ってくれました。 団長と議長、局長らの長―い挨拶合戦(次のページ)のあと、だるまや折り鶴をドイツのみなさんに配り、その説明をしました(だるまの目の中にまつげを描いてしまう人も…)。それぞれのテーブルでジェスチャーまじりの会話を楽しんで、歌のプレゼント交換。当団員はドイツ民謡メドレー。ドイツは“代表選手”がドイツでよく飲み会などで歌われる歌(曲名不明)を歌ってくれました。 通路に並び、1人1人握手をして、ドイツのみんなを送った楽しい夜でした。 レセプションはホテルで、午前1時頃まで盛り上がった。 ドイツ民謡をみんなで歌い、高崎だるま(15センチ!×60個)に目を入れ、 身振り手振りで国際交流を思う存分味わった。 ![]() |
![]() みんなでドイツ民謡を歌いました。 | ![]() ![]() ![]() |
本番後の打ち上げ
団長挨拶 渡辺でございます。 SPD党・交通観光局、ミショル・ウェーバーさん すでに私は昨日市庁舎で、日本の皆さんにお会いしていますが、フェルトの人々が今日にお会いするのは始めてです。 指揮者 OPP先生 今回私は初めてコーラスと合わせる演奏をしました。協力していただき、短い練習でぴったり合っていて、指揮をさせていただき、またオケも参加させていただいて嬉しく思っています。 議長&妻 オペラに行っていたので、演奏会を聴くことが出来ず遅れましたが、成功したと聞きました。感動の夜だったようですね。今夜は一緒に食事を楽しみましょう。 グスタフ・アドルフ記念教会の歴史 オーケストラマネージャーさんより 私はオーケストラの組織委員長をしています、トーマス・ビュッフェレといいます。 |
旅行社選びは重要なポイント。方針付けが終わったらコンペ方式で旅行社を選択する。
この旅行社とは綿密な打ち合わせを団長自らが先頭となり行なってきた。
もちろん運営委員会の場にも招致し討議することにもなった。
今回はJTB前橋支店が選ばれ、JTBフランクフルト支店を通じ現地のやりとりを行なった。
![]() ニュルンベルクのホテルは、ニュルンベルク駅とオペラハウスの ちょうど中間「カールトンホテル」 駅の近くですごく便利ですよ。しかもお手ごろ価格。 ぜひ利用してくださいね。 | ![]() |